紹介
今、民主化すれば国家崩壊、内戦を招く。
「伝統の中国」から「世界の中国」へ、どう脱皮するか。
日中双方を知る著者が伝える、過渡期の大国・等身大の姿。
・急速、全面的、大スケールで、全世界にインパクトを与える中国の台頭。その実態と行方を、過去・現在・未来の幅広い分野から検証する意欲作!
・「時代が生んだストロングマン」習近平・国家主席の評価は国内でも二分。反腐敗などこれまでの成果と、この先5年の「新時代の大改革」の成果を注視せよ。
・新疆をめぐる問題について、先進国側の先入観とその実態を比較する。
・中国の台湾侵攻は当面考えられない。国内の経済成長が優先されるから。
・分裂か、民主化か、「社会主義現代化強国」か? 超新星爆発後の中国の可能性を考える。
・米中二大惑星に直面する日本。二者択一ではなく、ミドルパワーとしての役割への期待。
・「過去」を引きずる中国の対日観と、「未来」への恐れ...
紹介
卓越した脳科学者が、時間の知覚、快ー不快などの神経基盤を解明。
感覚中心の新しい人間像を提唱する、待望の書!
・「内受容感覚」とは?
内臓から皮膚まで、あらゆる体の感覚が、前脳部につながる経路を通って伝わる機能。
意思決定と行動を導く人間の「感情」。その鍵は「内受容感覚信号」と、「内受容感覚自覚」にあり。
・デカルトの『我思う、ゆえに我あり』はもはや正しくない!?
認知・言語能力以前に、感覚こそがリアルな「自己」の理解に繋がることを本書は明らかにする。
「本書は卓越した研究者が、自らの長年の研究成果に基づき、大胆で精緻な思考によって新たな人間像を提唱したものであり、今後長きにわたって読まれる価値があるものだと確信する」(大平英樹「監修者解説」より)
目次
紹介
NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場し大反響!
警察という異色の場所で21年間2000人に関わった、非行少年と親たちへの支援の記録。
・兄は祖父に殴り殺され、母は薬物依存に──万引き常習少年との出会いと成長。
・7人の父親を持ち、母にラブホテルにまで付き合わされた孤独な少女。
無断外泊や大暴れの日々から、自身が母親になるまでの長い交流。
・父親からの性暴力を告白した少女の、「生きる」決意と支援者としての活動。
・両親が逮捕され、社会に拠り所を失った少年をどう救うか。「信用できる大人」とは?
・子どもの非行防止に、親が心がけるべきこと=「親子の愛情形成」のアドバイス。
目次
1 異色の職場に辿りつくまで
2 小学生の無免...
紹介
・「聖徳太子」や「平清盛」「高杉晋作」の新しい人物像、江戸時代の武士はサラリーマンだったのか、「百姓一揆」の見直しなど、最新研究にもとづいて通説・俗説・定説を塗りかえる。
・幕末・維新の「英雄」たちのフィクションとノンフィクション
・ 日本の満州開拓とは一体何だったのか
・日本国憲法第9条は進駐軍からの「押しつけ」であったのか、南京事件の真実など、戦後から現代に続く問いを、多くの資料や事実をもとに考える
・「来日外国人たちが見た幕末」「維新対比列伝」「戦前・戦後の大人たちの掌返し」等々、興味深いコラムも多数掲載
・左右を問わずとらわれた新自由主義という呪縛の中で、現在に生きる私たちが進む道とは?
ベストセラー『日本国紀』(百田尚樹・著)の批判で注目の著者が描き出す日本2000年の通史、幕末から現代まで
紹介
・「聖徳太子」や「平清盛」の新しい人物像、江戸時代の武士はサラリーマンだったのか、「百姓一揆」の見直しなど、最新研究にもとづいて通説・俗説・定説を塗りかえる。
・平安時代当時の人々にとって『源氏物語』がいかにセンセーショナルであったのか?
・ 織田信長の「本能寺の変」や、豊臣秀吉と千利休切腹の"真相"とは?
・「女帝は男帝の中継ぎだったのか?」「文化人・足利義政は趣味の世界に生きていたのか」「鉄砲の代金、金2000両って今でいうとナンボ?」等々、興味深いコラムも多数掲載。
ベストセラー『日本国紀』(百田尚樹・著)の批判で注目の著者が描き出す日本2000年の通史!
目次
《上巻目次》
Ⅰ 生き物たちとの共生の時代
Ⅱ 広がる宗教──日本の古代...
書評掲載情報
2022-03-19 日本経済新聞 朝刊
紹介
中国はこの先、どこへ向かうのか
中国の本質が初めて分かる! 権威主義体制の背景
・ 国内の言論抑圧、南・東シナ海への海洋進出、香港市民やウィグル・チベット民族弾圧──。中国にはなぜ、民主主義の芽が育たないのか。西欧と中国の「民主」観の違いをさぐる。
・民衆を政治の主体とする欧米に対し、民衆は優れた指導者に導かれるべきとする中国。儒教思想や「天下論」など、統治ヒエラルキーを支える独特の伝統的思想を解説。
・「イニシアティブ」(主導性)に対する強いこだわりと、大国としての「型」を重んじる外交姿勢。
・実体は多民族である「中華民族」概念を用いた民族主義の鼓舞=「漢化」。
・米国との二大国体制...
紹介
読めばハッと気づかされる、ネイティブの「英語感覚」の秘密!
自分に見えているままに表現する日本語と、出来事全体を外から見ている感覚で表現する英語。
ネイティブの見ている世界はどんなものかを、図を用いて目からウロコの解説。
よく似た意味を持つ身近な動詞たちの使い分け方。
・tellとspeakとtalkとsay
・lookとseeとwatch
・takeとhave
・goとcome
・startとbegin など
現在形は「今起こっていること」を表現できない! →不変の事実や知識を表す時制。
終わりのある動作や、今この場で起きていることを生き生きと表現するには進行形を使おう。
助動詞willとbe going toの違い、mustとhave toの違い、canとbe able toの違いとは。>
「out→外に出る」「across→渡る」「trough→通り抜け...
紹介
型にはまった英語授業は役立たない。「日本人英語」でもいい。
英語パーク(=公園)でプレイするように学ぼう!
従来の「暗記・引き出し型」のトレーニング授業は、使えない英語と英語嫌いを生む。真のコミュニケ―ション能力の向上をはかる「プレイ型英語教育」を提言。
・英語の「聞く」「話す」は大事だが、大学入試や共通テストに入れるべきではない。
・小学校英語の必修化はよいが、英語嫌いをつくる「教科化」はやめよう。
学習者一人ひとりの英語コミュニケーション能力を育てる「地球市民英語」とはどんなものか。文法・発音の核心(コア)を理解しつつ、米英標準の画一的なモデルではない、世界の多様な話者に対応する英語を実例で解説。
入口の小学校からそれぞれの目標とする出口まで、「英語パーク」で英語嫌いを生まず、世界中の人々と交流できることをめざす「地球市民英語」を身に着けよう!
書評掲載情報
2021-05-16 産經新聞 朝刊 評者: 上原隆(コラムニスト)
2021-04-10 東京新聞/中日新聞 朝刊
紹介
日本社会は人間ではなく〈立場〉でできている。
立場を離れ、「私」と「世界」を直接に結び付ける画期的歴史論。
・「タテ社会」や「空気」を超える新たなキーワード=「立場主義」。これは江戸時代までの「家主義」に代わり、明治期の徴兵制、満州国と第二次大戦、そしてバブル経済によって育てられた論理である。
・自分と他者の立場さえ守れば共存して生きられる国「日本立場主義人民共和国」に生きる私たち。社会と人間を消耗させ、健全な思考を見失わせるこの価値観はどのように形成され、どんな弊害をもたらしているのか。
・立場主義は原発事...
紹介
30年にわたり、日韓両政府と国民の関心を独占してきた慰安婦問題。
いまなぜ凍結状態に陥ってしまったのか。
東アジアの平和のために不可欠な「慰安婦問題」解決の出口を探る。
・いまや無意味なものとされてしまった2015年の合意をめぐる反省
・必要なのは、外相会談合意を出発点とする安倍首相の謝罪の明文化。
続く新政権で日韓関係は合意へ進むか?
25年以上にわたり日韓和解に向けて心血を注いできた著者が、韓国挺対協および安倍政権の対応を批判し、現状の分析と解決への道を提言する。
目次
Ⅰ 慰安婦問題の解決は可能か
II 日韓外相会談による合意について考える
III 慰安婦問題解決をめざした運動についての感想
IV 安倍第二次内閣の...
紹介
「財政赤字の拡大なくしてコロナ不況の克服はない。インフレにならない限り、政府が国債を発行すべきなのはなぜか? 答えはここに書かれている。」
──井上智洋(駒澤大学准教授)
・国債は国の借金ではなく民間の資産である。
・日本経済停滞の根本原因は緊縮財政。
・新型コロナウイルス感染症への補償にも、もっと大胆な財政支出は可能。
・MMT(現代貨幣理論)を援用し、財政規律派の理論に反証。
これらのすべてを、バランスシートを用いて丁寧に証明。
目次
第1章 なぜ財政破綻論は信じられやすいのか
1 負債に対する恐怖
2 なぜ財政破綻論が信じられやすいのか
3 政府債務問題小史
第2章 貨幣の理解──部門別バランスシ...
紹介
「軍事政権だって、いいじゃない」──。
若者に蔓延する民主制への不信感と『野党嫌い』の背景とは?
「選挙で皆が選んだ人たちの考えに逆らうのは、少数派の『わがまま』」。
「選んだ党が政権をとると、自分が『多数派』であることに安心する」。
このような考えが、いま真面目な学生や若者たちの中に広まっている。
彼らの、「1人に決めてほしい、強いリーダーが欲しい」という欲求を育てたものは何か?
今こそ、「民主主義のバージョンアップ」が求められる時だ。
朝日新聞GLOBEの編集に携わってきた著者が、国内外の若者たちや政治家・識者らに取材して分析。
第II部では、米英の政治学者が詳細なデータを用いて全世界的な民主主義の衰退を検証し、警鐘を鳴らす。
目次
紹介
「ただ背中を揉んで脊椎一つ一つを整える。
意外なことに、整体術のこのなんの変哲もない療法に
日本人の身体観の過去と現在があり、未来の統合医療の鍵もあるかも知れない。
──栗山茂久(ハーバード大学教授)
驚きの事実「肩こり」を感じるのは、世界中で日本人だけ?
パリ第1大学(ソルボンヌ)の哲学博士であり、自身で手技療法の施術の現場にも立つ著者。
フランス、アメリカ、オランダで哲学・医学の両面から人間の身体を研究してきた著者の、驚くべき治療効果と日本人の身体論。
◇祖父と母から受け継いだ、三代にわたる「藤守式」の技と理論・その成果を紹介。
◇肩や腰の痛みだけではない、心疾患や高血圧などにも骨の歪みが関係していた。
「万病のもと」=背骨の歪みを整えることで、新しい人生を手に入れた人々。
・一度の施術時から後頭部の形が変化し、生気のなかった嬰児が今は成人に
・頸部・胸部...
書評掲載情報
2020-01-19 毎日新聞 朝刊
紹介
論理的な中国、韓国とに比べて、論議をつくして合意に至ったり、論理的な説得が難しい日本社会。
同じ東アジアの中華文明圏にありながら、この違いはどこからくるのか。
外国人観光客が、かつて文明人としてその素材を卑賤の対象とした日本の食文化、独自の味を無限に追求するラーメン、ヤキトリに惹かれるのはどういうことか。
かつて中国、韓国で「賤」とされた身体的な踊りが、今日の日本では若い世代を中心に「よさこい祭り」などで個性的に発揮されている。これは何を意味するのか。
言葉により抽象化された理論を重視する中華文明圏の伝統の中で、具体的な「物」に託して、自己の想いや官能を表現してきた日本文化と日本人の精神は、いわば"周...
紹介
緊急出版! 欧米で大注目、反緊縮政策のススメ
リベラル派は安倍政権の景気対策に敗けてきた
◇ 財政赤字や円の暴落は心配無用! 財政危機論は新自由主義のプロパガンダ。
◆金融緩和、法人税増税や富裕層への増税で財源を作る。
◇経済・雇用を最大の関心事とする若者たちが政治に求めるものとは。
なぜ安倍政権の支持率が高いか。雇用改善など経済データで見事に解明。
◆格差、最低賃金、増税、社会保障......気になる問題のひとつひとつに注目し、
緊縮ではなく「お金を使うリベラル政治」の像を有権者と野党議員らに提案する。
◇反緊縮政策は森永卓郎、池田香代子、山本太郎の各氏をはじめ、経済学者、識者、政治家に賛同が広がる。
【内容】
I なぜリベラル派は負け続けているのか
若い世代の関心は「景気・雇用」/今出現しているのは古典的「窮乏」
リベラル派はなぜ勝てないのか/「お金を出...
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大自然の叡智を備えた人間の「心=身体」。
だが近現代の人間は「頭」と理性でその豊潤な泉にフタをして生きてきた。そして様々な心身の不調が生まれた。
心に由来する「深い感情」が抑圧され、「浅い怒り」が撒き散らされる現代社会には孤独への恐れ、同調過多のムラ社会、何をすればいいか分からない悩みといった生きにくさの要因が蔓延する。
規則正しい生活への信仰や「大通りを行くこと」を疑い、自分自身の内面と向き合って「にぎやかで豊かな孤独」や「深い怒り」の声に耳を傾けよう──。
医師であり音楽・舞踏にも造詣の深い著者による、「心の復権」をめぐる多彩な小論集。
著者プロフィール
泉谷 閑示 (イズミヤ カンジ) (著)
1962年秋田県...
紹介
日本人の心筋梗塞やがんの多くは、アルデヒドが関係していた!
「アルデヒド病」を多発させる遺伝子レベルの要因とその予防法とは?
西洋人にはほとんどいない、日本人の多くを占めるお酒で顔の赤くなる体質。 これはアルデヒドをうまく分解できない「ALDH2不活性型」の特徴であり、稲作文化の歴史に関係して発達したものだった。
心筋梗塞・狭心症などに大きく影響するアルデヒドの危険性は、飲酒やタバコの煙によってさらに高くなる。
循環器内科の分野で数々の賞を受けた専門医が「お酒で顔が赤くなる人」が長生きに有利な点・不利な点を易しく解説し、
健康に生きるために必要な食事・禁煙をアドバイスする。
わかりやすいデータや実例も掲載。
目次
第1章 お酒を飲むと顔が赤くなる日...
紹介
安倍政権のアキレス腱、拉致問題。
安倍政権はいかにして、制裁を強化すれば北朝鮮が崩壊するという佐藤勝巳氏ら救う会全国協議会に支配されるようになったのか。
「拉致問題は日本の最重要課題」「拉致問題の解決なしには国交正常化はない」「致被害者の全員生存・全員帰国」を掲げ、硬直する『安倍三原則』。
これに固執し続ける限り、金正恩委員長と会談は不可能
・拉致問題の歴史と被害者・家族たちの過酷な運命を改めてふりかえる
・小泉元首相の平壌宣言による前進と、その後の決裂
・転換の時を迎えた日朝関係。平和と協力の新時代を開くためには、実行可能な解決方法、可能な限りの事実の解明に基づいた新しい関係が必要
「発想の転換だ! 歴史的背景から説く。全員生存・帰国を唱える安倍首相。
拉致問題存続が政権の生命線では実現不可能」──蓮池 透〈元家族会事務局長〉
「この10数年、日本は...
紹介
"高血圧の人は薬を飲むべきか?"──国内外の最新データがついに示した決着!
血圧の薬を飲み続けても、寿命は延びない。
いま飲んでいる人はどうすればよいか?
・最新・世界水準のデータ(エビデンス)が教える、誤解だらけの血圧をめぐる真実
・「正常値」に科学的根拠はなかった
・医者と製薬会社の癒着が、薬の過剰投与を生んでいる
・薬なしでも健康で長生きするための、食生活と運動のアドバイス
目次
理由その1 血圧が上がるには深いわけがある
理由その2 血圧の正常値には科学的根拠がない
理由その3 血圧の薬で寿命は延びない
理由その4 薬のデータが改ざん、ねつ造、隠ぺいされている
理由その5 医師が製薬会社に踊らされている
紹介
くり返す腰痛も劇的に消えた!
年間3000人を治療する名医が明かす、腰痛の本当の原因と治療法
腰痛の9割は、骨盤内の「仙腸関節」の動きの障害で起こる。
椎間板ヘルニアによる腰痛は全体の0.1%にすぎない。
手術でも治らない腰痛の本当の原因は仙腸関節にあった!
体操やストレッチでは根本的には治らない腰痛。AKA-博田法の手技治療ならば最短5分で治せて、痛みもない。
何度も再発する腰痛や座骨神経痛といわれた下肢の痛みも、仙腸関節を治せば治る。
「oriental magic!」といわれ、海外でも評価の高まりつつあるAKA-博田法を、専門医自らがやさしく紹介。
目次
1. 運動・体操・ストレッチはどこまで効くか
2. AKA-博田法と...
紹介
国民統制をはかり、教育行政への介入を急速に進める政権。
今の日本に本当に必要な教育の姿とは?
◇「詰め込み」ではない「ゆとり」教育は、ポスト近代の「生きる力」の要請でもあった。
◆「総合的な学習の時間」は自分で考える生徒を生み、「ゆとり以前」には
考えられなかった成果を見せはじめている。
◇グローバル時代・高齢化に向けての専門教育と生涯学習──「学びの伏線化」。
◆歴史教科書の採択、道徳教育の教科化、教育委員会への首長の権限強化──
政治の道具と化した教育を、人びとの手に取り戻すために。
◇若い世代に根付きつつある、「未来を自分たちの手で」決める問題意識。
ゆとり教育と生涯学習を推進し、〈ミスター文部省〉とよばれた著者が明かす、
当時と今の教育をとりまく状況と官僚としての想い、これからの日本の教育の展望!
紹介
「日朝国交正常化に踏みきるべきだ。そうすれば、米国、北朝鮮、日本、韓国、中国、ロシアを救うことができる」
村山富市氏(元首相)、小此木政夫氏(慶應義塾大学名誉教授)推薦!
多くの識者・専門家がテレビでは言えなかったこと、日朝国交正常化の必要性を説く
◆冷戦がおわり、ソ連が崩壊した後、北朝鮮は、米国との対峙のため核兵器をもつこと、日朝国交を正常化することを求めた
◇朝米関係は危険な敵対関係に入った。このままいけば、米朝戦争になりうる
◆米軍が日本海から北朝鮮にミサイルを大量にうちこめば、北朝鮮は在日米軍基地を攻撃する
◇米朝戦争をとめないと、日本も北朝鮮も韓国も廃墟となる。東京オリンピックはできない
◆米朝戦争をふせぐには、日本は米朝のあいだに体を入れて、平和外交をやるほかない。その手段は、日朝国交樹立、日朝交渉の開始である
◇オバマ大統領の「無条件キューバ国交樹立」は日朝国交正常化...
紹介
オバマ米前大統領が年頭教書演説で紹介。
いよいよ日本で治験が始まる!
米国での治験結果、15人中7人の進行がんが消えた、
「光を当て、がん細胞だけを破壊する。がんの8~9割は治せるようになると思います。
副作用もほとんどありません。がんはもう怖くない、と患者の皆さんが言えるようにしたい」
――小林久隆(米国立衛生研究所主任研究員)
● 米国で画期的ながん治療法を開発する日本人研究者・小林久隆さん。
● がん細胞に結びつき、近赤外光を当てると細胞を破壊する薬剤を開発。
● 薬が起こす「物理化学的」な作用で狙ったがん細胞だけを破壊する。
● 治療によって免疫活動が活性化、がんを消滅させる。
● 動物実験では、がんを守る免疫細胞を攻撃することで、全身の転移がんも消えた。
● 従来の手術・抗がん剤・放射線と違い、副作用はほとんどない。
● 外来治療で入院不要...
著者プロフィール
Roald Dahl (ロアルド ダール) (著)
イギリス・ウェールズの首都カーディフ生まれの小説家(1916-1990)。
第二次大戦ではイギリス空軍のエース・パイロットとなり、その経験をもとに小説を書きはじめる。
「奇妙な味」と評される独特の余韻を持つ短編小説を中心に、児童文学も数多く残す。
ミュージカルや映画の脚本家としても活躍。
代表作に、短編集『飛行士たちの話』(1946)、『あなたに似た人』(1953)、二度の映画化で知られる長編『チャーリーとチョコレート工場』(1946)など。
金原 瑞人 (カネハラ ミズヒト) (編)
現在、法政大学教授、翻訳家。
ヤングアダルト小説はじめ海外文学の紹介、翻訳で著名。
著書『翻訳のさじかげん』(ポプラ社)ほか。訳書『豚の死なない日』(ロバート・ニ...
紹介
日本を震撼させた、名門企業・東芝の転落劇。
その元凶、原発を拒めない国家の闇に迫る。
・原子力産業と核戦略の「日米一体化」という名目の対米従属
・推進派が固める「原子力ペンタゴン(五角形)」体制の盤石さ
・原発は核物質の宝庫。それを狙うテロリストに、無防備な日本
・戦後の政治家たちに潜在的に受け継がれてきた核武装の誘惑
・フクシマ発の脱原発、自然エネルギーによる自立の道が見えてきた!
気鋭のジャーナリストが、経済人・官僚・政治家・福島を取材して明かす、
原発の闇と地元の脱原発への光!
渾身のノンフィクション
目次
I 東芝崩壊──原発産業「日米一体化」の罠
II 原子力ペンタゴン──政・官・財・学・報の岩盤
I...
紹介
蒐集への執着から、抵抗者になりえなかったツヴァイクとベンヤミンの悲劇、
弾圧に対する反抗として清貧を貫いた、南仏カタリ派などの「異端」たち、
神秘主義者エックハルトが内包する多様性──近代的自由への希求と信仰の原点に返る保守性、
多くの矛盾を巧みに力に変えた宗教改革者ルターの戦略......。
反骨精神の原点としての"異端児"たちの素朴な憤りや正義感、抵抗に触れ、
閉塞的な世の中で「否」を言う勇気を取り戻す指針を示す。
目次
第1章 チューリヒ 鏡の小路
第2章 蒐集家は国境を越えられない
第3章 「すべてを殺せ。神は神のものを知りたもう」──南仏カタリ派の悲劇
第4章 モンタイユー 土と生きる牧歌的異端
第5章 ペトルス・ヨハネス・オリ...
紹介
「めめしさ」の排除が、帝国日本を終焉へと向かわせた──
鈴木邦男氏(元一水会顧問・評論家)推薦! ──「我が意を得たりで、一気に読みました」
「長い間、愛国運動をやってきたつもりだ。でも知らなかった。僕達の『愛し方』が間違っていたのだ。
『雄々しさ』だけを追い求め、『めめしさ』なんか忘れていた。でも昔はあったのだ。
弱者へのいたわり、自分と自国への謙虚な反省。それがなかったら、『愛』ではない。
もっと早く教えてほしかった! 」
軍歌『戦友』の封印や、「捕虜になるなら切腹」など、昭和十年以降の日本は
「めめしさ」を排除し、「雄々しさ」一辺倒に舵を切ってきた
しかし、明治以降の日本において、両者は両輪の関係としてバランスを保ち続けてきたはずのものだった。
「反国家的」「軟弱」なものとして排除されながらも、生き残り続けてきた「めめしさ」の軌跡を追う。
・日露戦争へ向か...
紹介
安倍政権が目指し、実行しようとしている安保法案、経済政策、原発再稼働、メディア介入、国体のあり方──。
それらの問題点と危険性について、各分野の第一人者たちが徹底批判し、今後の国のあり方を考える対談集!
「今、世界中がアベ化している」(山口二郎)
「〈日本は米国の属国〉が主題化されていない」(内田 樹)
「国の姿の議論を避ける胡散臭さ」(柳澤協二)
「株主配当を抑えれば賃金は3割UPできる」(水野和夫)
「原発はすでに終わった産業技術」(山岡淳一郎)
「安倍さんの手法はメディアのトップを落とす」(鈴木哲夫)
「戦後憲法は、戦前弾圧されたリベラリストが支えた。
たんなるGHQの押しつけではない」(外岡秀俊)
「安倍政治の〈国体〉は成功しない」(佐藤 優)
目次<...
紹介
ヘミングウェイの死後初めて発表された中編ロードノヴェル。
中年作家ロジャーは若い恋人ヘレナを連れて旅に出る。
フロリダを起点に西へと車を走らせる彼らの会話と行動、ロジャーの内心描写で綴られた物語には、ヘミングウェイ自身の自伝的要素も多く含まれている。
・金原瑞人氏による詳しい解説と語注付きで辞書なしで読め、多読に最適。
・原作の全文を掲載
著者プロフィール
アーネスト・ヘミングウェイ (アーネスト ヘミングウェイ) (著)
アメリカの詩人・小説家(1899-1961)。
イリノイ州オークパーク生まれ。高校卒業後新聞記者となる。第一次大戦やスペイン内乱での従軍経験をもとにした『武器よさらば』『誰がために鐘は鳴る』...
書評掲載情報
2015-12-11 週刊読書人
評者: 杉本耕一=愛媛大学准教授・日本倫理思想史専攻
紹介
日本の風土・文化・生活から編み出されてきた〈やまと言葉〉は、歴史の試練を耐えぬき、日本人古来の知恵と心のあり方を現代に伝える宝庫。
聞き慣れた日本語も、その〈やまと言葉〉としての個々の源をたどれば、奥深く、時には意外な成り立ちが見えてくる──。
これらに共通するのは、「しなやかさ」「たおやかさ」と「調和」への理想であった。
・「優」とは「すぐれていること」だが、後にとりわけ「やさしさ」を表すものになった。
・「しあわせ」とは、複数のものごとを調和した状態に「仕合わせる」ことからきている。
・「あきらめ」は本来「明らめ」であり、つまり世界と自己...
紹介
古代・中世から現代にいたるまで、ドイツとドイツ人は矛盾と葛藤の中から、新たな統一的人間像を創造してきた。
キリスト教による古来の価値観の一新、宗教改革、自然科学と技術の進歩、革命や戦争などを乗りこえて、その都度「再生」されてきた〈新しい人間〉像とは――。
ドイツ文学・哲学研究の旗手8人が、自然科学や科学技術とは異なる人文科学的アプローチから、〈人間〉の進化・再生・更新の過程をたどる。
目次
序:〈超〉人化する人間の未来(香田芳樹)
1.「わたしは若木のような新たな姿となって星々にのぼっていく」
―古代から中世にいたる「死と再生」の形象について(香田芳樹)
2. ヤーコプ・ベーメにおける「再生」思想
―光と闇とを分解する聖霊の働きを中心に(富田 裕)
紹介
平和国家から軍事優先国家へ。戦後日本の大転換、日本人が標的に―
安倍首相によって、自主憲法・自主防衛・自主外交という祖父の「岸ドクトリン」の亡霊が蘇り、大日本主義復活の可能性が懸念される。
イスラム世界に親しまれてきた日本が、いま集団的自衛権で米国に同調することによって新たに標的にされようとしている。
安全保障や中東政治、イスラム研究の第一人者4人が結集して、現状と対応を考える。
●ヨルダンの「イスラム過激派」リーダーやその研究者にヨルダン人記者を通じてインタビュー。安倍政権の「イスラム国」敵視、それと闘う国々への支援の約束が、「過激派」から日本人が標的にされる背景になったという。――宮田律、「はじめに」より
●いまや日本は、安倍首相が蘇えらせようとしている「岸ドクトリン」の亡霊にさいなまれている。国民はこの亡霊の恐ろしさに早く気づかなければならない。―-山本武彦、Ⅰ章より
● パキス...
紹介
ふたたび戦争に向かうのか
92歳、戦後リベラル派の旗手による渾身の訴え
● 戦前と比較して今日の政治・社会状況の似ている面、違う面を確かめ、その危険性を見極める。
● 戦前、戦争にみちびいた言論の制限と沈黙のらせん、閉鎖的同調社会の成立と排外的国家主義。その変化を生みだす素地を、今日の愛国心教育や特定秘密保護法、集団的自衛権容認等に見 定め、それらの危険性や今後の展望を体験的に語る。
● 戦前、文学・左翼少年だった著者が軍国青年に変身していった経緯を反省し、今日の時代状況を憂える。
目次
はじめに
第一章 愛国少年へのゆるやかな歩み
第二章 戦争に向かう空気の危うさ――今日の視点からみる軍国化の要因
第三章 軍国青年の誕生と軍隊体験<...
紹介
自閉少女から東大教授へ
その壮絶な記録
・小学校時代、担任教師や級友たちのいじめ。
・院生時代のアカデミック・ハラスメント
・30歳過ぎまで、出しても出しても送り返されてくる大学への公募書類。その数、30余。
そんな絶望の日々、心酔し、狂い死ぬほど笑ったナンセンスソング、クレイジー・キャッ
ツの「ホンダラ行進曲」。
・学会でタブーとされていた韓国民主化運動における死者に注目した独創的な博士論文が評価され、大学から助教授就任の打診をうける。
・自閉症者としての著者自身の生と切り結びながら、死者やマイノリティへの省察をすすめる。既存の構造と構造のはざまの疎外された「余白」を源泉として、価値逆転的に展開される独創的な眺望。
・自閉症者にかぎらず、さまざまなマイノリティにも開かれる瞠目すべき実践と思索。
紹介
"オール沖縄"という言葉が今、沖縄の政治のキーワードになっている。
この言葉には、米軍基地をめぐる「保守」と「革新」の伝統的対立を超えた沖縄人(ウチナーンチュ)としてのアイデンティティに立脚した、本土(ヤマト)への異議申し立てと静かな怒りが含意されている。
沖縄はどこに向かおうとしているのか。オール沖縄は伝統的な政治構造を変えるのか。沖縄の自意識とその主張は、本土との決別をもたらすのか。そもそも沖縄の人々は、日本という国と自身の関係をどのようにとらえているのか―。
十人の沖縄の政治家へのインタビューをもとに、現代の沖縄問題を、日本全体の問題として再考する。
目次
1 オール沖縄の異議申し立て
2 革新の拒否の理論
3 保守の容認の理論
4沖縄のサイレントマ...
紹介
合理化・理性化の追求は暴力を胚胎する
● フクシマの原発事故は、想定外のリスクを排除した全体主義的
な科学のイデオロギー化による。事故防止のための思想とは?
● 〈いじめ〉はなぜなくならないのか。本来、自由と自立を訓育
する学校の本質から考える。
● 沖縄戦「集団自決」の悲劇を、軍の直接関与の有無にかかわら
ず、どこにでも起こりうるものとして、全体主義の視野から考察。
● ハンセン病強制収容のように、公共性の空間は内部から他者の
権利剥奪と殺戮の強制収容所を生み出す。公共性空間を再考する。
● 水俣病の原因には科学的根拠がないとし水俣病の発見を遅らせ
た専門家の過度に科学的・論理的思考法を問う。
● 死刑判決は裁判官の推論という誤謬と被害者擁護の応報から成
り立つ、その理性のありようを分析する。
● 理性の限界と...
紹介
いま気づかれてない、日本の重大な岐路!
原発、海外派兵、TPP、マスコミの堕落。
瀕死の戦闘や日米構造協議を経験した異色の経済人と
原発や格差問題を取材してきた気鋭のジャーナリストによる
渾身の訴え、対論。アメリカ一辺倒から「もう一つの日本」へ
品川《アメリカ一辺倒の目からの離脱、日本はやろうと思えば、やれるんですよ。
憲法9条を大事にしたほうが、東アジアの平和によほど役立つ。
大企業の真っ先に法人税引き下げ要求、財界人として恥ずかしいですね。
いまマスコミが一番心配です。》
斎藤《原発は安全神話を守るために安全を無視してきた。
企業の内部留保や株主配当が増えた一方で、働く人間の所得は減らされ た。アメリカの悪いところだけ真似したんです。
日本の大マスコミは権力側のインナーサークルに入ってしまった。》
紹介
尾木ママと脳科学者による、「愛」と怒りの、ありったけ全力投球の対話。
茂木 《「偏差値」受験。偏差値が高いと言われる子どもも、低いと言われる子どもも、どちらも傷つける、世界の中でも日本にしかない「奇習」。私も尾木先生も、そんな息苦しい教育現場から子どもたちを救い出したいと、本気で思っている。》
尾木 《私の人生の中で、人との出会いと語らいがこれほどまでに"快感"となって全身を駆け巡った経験は初めてです。》
● 偏差値教育はいじめだ、狂っている。
● 管理主義、画一的な教育で「個」の成長が妨げられる。
● 学校生活にトラウマをかかえる30代40代の大人があふれている。
● 最近、日本人に元気がない、といわれるのは、個性をつぶす教育に元凶がある――。
● 子どもそれぞれの個性に応じた個別教育の推進、詰め込み型授業の
抜本的見直し、教育委員会解体など制度改革を、子どもの立場にたって熱く語...
紹介
國分功一郎氏すいせん
≪生きることに「東洋」も「西洋」もない。仏教を知るために、生きることの立脚点を思考するために、私は山本伸裕氏の『他力の思想』を強く推薦する≫
● 龍樹、親鸞、清沢満之 らの他力思想を読みなおし、自力にこだわる現代人の精神の呪縛を解く。
● 著者自身が生きるためにうなづいたユニークな仏教思想史。
● 空思想の最高の真理が言語活動の止滅にあるとする通説を覆し、むしろ言葉のはたらきの可能性をとおして他力浄土門への発展を明かす。
● 西田幾多郎や鈴木大拙に影響を与えた近代の宗教家・哲学者清沢満之の独創性・先駆性をあらためて捉えなおす。
● 真宗の僧侶・植木等のスーダラ節、一世を風靡したその歌と生き方に親鸞の教えをみる。
目次
紹介
● モームの傑作短編2本立て
● 「征服されざる者」における生きることの残酷さ、「サナトリウム」のドラマティックな展開と人間味豊かな味わい。
● 金原瑞人「あとがき」より
『モームの作品の特徴だが、まず、なにより面白い。読み始めると、最後まで読まないと気がすまなくなる。その意味では、まさにイギリス屈指のストーリーテラーといっていい。それから、心理描写がくどくないわりに的確で、人間観察の鋭さがうかがえる。たとえば、「征服されざる者」のハンスの気持の変化などはとてもうまい。また、アネットの両親のハンスに対する態度の変化も巧みに描かれている。それは「サナトリウム」の登場人物の描き方でもまったく同じだ』
● 金原瑞人の詳しい語注で辞書なしに読める。
● 多読用に最適。
目次<...
紹介
[内容紹介]
人間の自由の根源を探る類い稀な思想書
● 「東大話法」で注目された俊英による、「人類の智慧」の隠れたメインストリームの発見。
● 生きられることを「神秘」ととらえ、その生きる能力の阻害要因を解明・解除することー合理的な神秘主義ーを学問の使命とすべきことを提唱。
● フロイトや孔子、ウィーナーなど、人間社会の秩序を人間の「学習」能力にみる思想の系列。
ローレンツ、仏陀、親鸞など、複雑な世界を生き「縁起」の思想に向かう系列。
ポラニーの「暗黙知」からヴィットゲンシュタインの「語りえぬもの」など、複雑な世界を「知る」思想の系 列。親鸞からスピノザへ、スピノザからマルクス、フロムへの、スピノザを中心にした流れ。
● 西欧の思考枠組をこえ、ひとの魂にひびく思想を拓く注目作。
目...
紹介
諦めをこえて、どうすれば社会を変えられるか
● 諦めていたダイエットや花粉症治療を、発想を変える枠組み外しによって克服した体験を語る。
● 福祉の支援現場の支配構造を、支援する人とされる人との[対話的プロセス]でのりこえる。
● 重度障害者を施設に収容するという固い通念は、いかに打ち破られたか。
● 枠組みを外して「個性化」し、他者と[かかわり合う」。渦が拡がって、社会が変わる。
● 注目の俊英が、社会を変えるため個人レベルから思索を拓く。
目次
序 深尾葉子
はじめに
第一章 渦を産み出す
1 悪循環プロセスからの離脱 2 香港でうがたれた窓
3 窓の外に見える「魂の脱植民地化」 4 常識の捉え直し
5 悪循環の構造 6 復...
紹介
●叢書の第1弾。「魂の植民地化」とは、自由なはずの魂の活動が、人間社会によって呪縛され、本来の自分を発揮できない状態のこと。
国家による植民地化だけでなく、親や学校、共同体、社会の空気・思想などが個人の魂を呪縛し植民地化する。
●その働きをを解明し、偽装した自分によって、本来の情動や感情がいかにおさえられているか、明らかにする。
著者のゼミの学生たちが、この理論を応用して、性的マイノリティや「よい子」の呪縛から解放されていくプロセスも紹介。
●原発のフクシマでは、子供を連れた県外脱出者を追いつめている共同体の呪縛を考える。
●宮崎駿監督の『ハウルの動く城』を脱植民地化論で鮮やかに読み解く。
●従来の客観主義ではなく、自らの魂の生きる社会、それを見据える新しい学問を提案する。
目次
書評掲載情報
2018-02-24 日本経済新聞 朝刊
紹介
● カフカ 『変身』を英語で読む。
● 金原瑞人さん推せんの My Favorites シリーズ第2弾。
● 金原瑞人さんのていねいな語注で、辞書なしに読める。
● 多読用に最適。
● 「『変身』は、たとえば、いきなり一家の重荷になった人と家族 との関係を寓話風に描いた作品という読み方もできる。そういうふうに読むと、この作品はずいぶん暗い。
しかし一方、これは悲劇的な状況を悲劇的に捉えていない(捉えられない)男を、ユーモラスに、辛辣に描いた作品なのかもしれない。・・・
そんなグレーゴルをみていると、これって、もしかしたら現代人そのものなのかもしれないという気もしてくる。
その他...
紹介
● 著者はTOEIC最高得点取得者。青年時代から長期にわたって海外生活送り、日本人独特の英語の弱点を痛感してきた。
● 日本人は英語がそこそこ話せても、うまく英米人とコミュニケーションがとれない。
● 日本人は集団的、画一的な思考法になりがちで、個性的な考えを打ち出せず、個人思考の外国人と意思疎通ができない。日本人の幼稚さをひそかに笑っている、バカにしている外国人も多い。
● ますます進行するグローバル時代、ありきたりでない個性的な話ができないと、外国人とのビジネスでも外交でもうまくいかないことが多い。
● 日本人の没個性的な英会話の致命的弱点を痛感し、実例をあげながら、型にはまらず、日本人が仲間同士、居酒屋で話しているように、外国人と自由に話すことをすすめる。
● 読者対象 英語中級・上級者、大学生やビジネス・交友などで外国人と接する機会の多い人。
紹介
フランス最高の知性による問題作
意味の「解体」が進行する現代社会
「68年5月」は人々の欲望を解放する一方、社会、文化を「解体」した。80年代の「現代化」と「マネジメント」はその流れを決定づけた。68年を脱神話化し、現代フランス社会における脱人間化プロセスを通じて現代民主主義社会の病理をえぐる。
目次
目次
はじめに
「市場独裁」から「新たな全体主義」へ
全体主義という事象の還元不可能性
民主主義の否定の新たな様態?
どのような批判的方法論を用いるか
第1部全体主義と現代化のイデオロギー――共通点と差異
第1章永続運動する社会、確実性で満ちた世界
現代化のイデオロギー
永続的な不安定と運動の法則
「永続的...
紹介
私が本書を世に出そうと思った目的(動機)は、日本人を「丸暗記学習、丸暗記英語から解放したい」と思ったからです。そして英単語、とくに多義語については、この『核』のイメージを利用してマスターすることがその目的にかなう、ベストの方法論だと思いました。 ――「まえがき」より
「丸暗記学習」からの解放
●著者は河合塾の英語カリスマ講師。
●学習者を悩ませる多義語を、核イメージ(中心的イメージ)から一気に覚える。
●これまでにない実用的な語源活用法で、飛躍的に語彙を習得。
目次
まえがき
Ⅰ『核』イメージをおさえて多義語をマスター
はじめに presentとleave
present ─ 「目の前にある(存在している)」
leave ─ ...
紹介
対論 / 図書館の電子化をめぐって
植村八潮(東京電機大学出版局局長)×西河内靖泰を収録
幅広い情報提供に賭けた図書館員のライフワーク
「著者は、人権・反差別運動と一体のものとして実践してきた「図書館の自由」を、真実の情報が希求さ
れる被災状況下で改めて問いかける。」 ――塩見昇(日本図書館協会理事長)オビ文より
<図書館の危機>
「図書館なんか使わないよっていう人に、図書館ってなんか面白そうだな、なんかいろいろやってるな、いろんな情報を発信してるなと思わせるとこでないといけないと思うんですよ。・・・リアルな図書館は、そこに来て、居心地よくなかったらだめなんです。本借りたら、もういらんから、とっとと帰れみたいな図書館運営していたら、そんな図書館いらんよっていう話になるに決まってるんですよ(西河内)」(本文より)
紹介
本書の目的は、英語の語り方・書き方のクセをとりだして、日本語のそれとの違いを示し、実践に応用する道筋を示すことにあります。
語り方・書き方について、私は、言語にはオス言語とメス言語があるのでは、と思っています。あまりいい喩えではないかも知れませんが、ズバッと単刀直入に進むオス言語、周囲に気を配りながら最後に判断を示すメス言語。また、客観的な分析を重視するオス言語に対して、メス言語は自分の思いを託すように語ります。英語がオス言語であるのに対して、日本語はメス言語ではないかという思いを持つに至りました。(著者はしがきより)
英語世界と日本語世界の違いをしっかり理解し、日本語的英語を飛び出し、地球的規模で通用する英語へ。
目次
はしがき
はじめに
1 好まれる表現・嫌われる...
紹介
【これまでの金正日像を一変する】
金正日は、巷間伝えられるような粗暴でプレイボーイ、たんに親の七光りによって金日成から権力を引き継いだのだろうか。はたして軍部をコントロールできているのか、北朝鮮国家は崩壊する危機にあるのか。
亡命した元労働党幹部のこれまでにない重要な証言を中心に、後継者としてきわめて思慮深い、周到に権力を掌握していった金正日の実像を明かし、北朝鮮崩壊説など西側メディアの伝える数々の偏見、誤解をただす。
また、後継者金正恩がかつての抗日遊撃隊関係者の第二世代、第三世代に支持され登場してきた権力基盤の確かさと今後の展望も明かされる。
韓国の北朝鮮研究者にもっとも評価されている必読書、その待望の日本語版。
目次
再刊にあたって 彼はなぜ「予測可能なCEO」...
紹介
【ひきこもりを認めること】
不登校・ひきこもりの本質とはなにか。親はどうすればよいのか。
集団を拒否する不登校・ひきこもりは、一人で自分や空想の他者と対話し、再生していく貴重な体験。そのプロセスを保障することがなにより大切だと著者は主張する。
親や周囲がその状態を否定的に捉えて非難したり、外に無理やり引き出そうとすると、ひきこもりをいっそうこじらせたり、家庭内暴力などの悲劇を生む。
すぐれた精神科医が、世間一般の見方を転換し、さらに、対応の原則など100の疑問に答える。
目次
第1部 不登校・ひきこもりを考えなおす
Ⅰ 一人ぼっちという大切な時間
1 はじめに
2 第一のテーマ──中学生とはどんな年代だろうか
3 第二のテーマ──精神科...
紹介
本書では、未来に残したい日本語90語ほどを拾って、その語の背景にある生活や文化について考えてみた。
本書に拾ったことばには、よく見つめると独特の美しさや力が認められる。それらはきっと、今日のわれわれの
生活感覚や言語感覚を問い直すことにも繋がって行くだろう。
本書は、失われて行くことばを惜しむものではなく、日本語の歴史と生命力に注目するものである。
著者の二人の関心は、ことばと、それを用いる人々の生活や心、文化や美意識との関係にある。(「はじめに」より)
【ゆかり】
何となく懐かしい響きを持ったことばだ。血縁的繋がりのことを言う。似たことばに「縁」があるけれど、それは血縁に限らない。意味の幅が「ゆかり」より広い。
(中略)その人への懐かしさや思慕がこもり、またゆかりに繋がる人を優しく受け入れてやる心がこもる。(本文より)
紹介
<全国の中学・高校8校の実践レポート>
子どもの自発的活動がはじまる、荒れやいじめが収まる、進学率が急上昇。その秘訣とは?
生徒の自主的な文化活動、行事運営を促し、自主性に任せること。→ 自信、意欲の増大、進路の明確化。
→ 進学率も上昇。
<生徒が主役で、学校が変わる>
●生徒が自分の会いたい著名人と交渉して開催する土曜市民公開講座、自主活動の自信で進学率も上昇―東海中・高校
●手取り足取りではなく放任でもない。探究科で「生きる力」の育成プログラム、進学率も急上昇―堀川高校
●教師が変われば学校が変わる。荒れた学校を一変させ生徒がいきいきと。学力も底辺層からトップクラスへ―神谷中学
●生徒の自主的な学校生活運営、実生活に即した考える力の育成。卒業生は一般より友人と仕事に恵まれる―自由学園
●問題行動のサインをのがさず、教職員がチームを組んで生徒に寄り添う。学校がみんなの居場所に―都内公立...
書評掲載情報
2011-02-06 日本経済新聞
紹介
<毛沢東と周恩来の関係は実際にはどのようなものであったのか>
― 天児慧(早稲田大学教授)
もう一つの極めて興味深かった点は周恩来というアクターの行動とその評価である。従来の文革に関わるいくつかの研究書では、毛沢東の暴走に対して、一見忠誠をつくしながら実質的には巧みに老幹部や優秀な幹部、さらには貴重な史跡などを保護し文革の被害を最小限に食い止めようと努力したのが周恩来といった見方がなされてきた。
しかし本書では「毛沢東と周恩来を、(中略)一人が間違っており、もう一人が正しいという風に切り離すことはできない」と従来の見方を一掃している。「毛は周が自分に絶対に服従するとい...
紹介
日本と北朝鮮との拉致問題交渉が断絶して数年がたつ。日本政府は、交渉は「拉致被害者全員が生きていることを前提にする」という立場で、経済制裁など圧力を強化してゆけば北朝鮮が折れてくるという見通しに立っていたが、いっこうに進展の気配がみえない。その間、北朝鮮による核実験の強行など、アジアの緊張が高まっている。
本書は、世論に迎合してデッドロックに乗り上げたこれまでの日本政府の政策を批判し、前提条件なしにまず交渉すること、日朝国交正常化を目ざすこと、それのみが拉致問題解決や緊張緩和に資することを冷静に分析し提言する。
●現政権も強硬路線を踏襲しましたが、こういうやり方が一番困る。家族の顔色見て「あなた方のいっていることをやっているのだから、いいだろう」、そういうエキスキューズにする。(蓮池透)
●一番近くにある隣国で、深刻な問題があり、深刻な関係にある北朝鮮とは、外交関係がなく、交渉ができないというのはもっとも馬鹿げており、危険だとし...
紹介
<人間の本性を考えるために>
本書はアカゲザルと人間の非常におもしろい心理について深い洞察をおこなっている。セックスや地位、支配、攻撃、血縁、協同、葛藤など、誰もが関心あるテーマについて読者に深い理解をもたらしてくれる。この複雑な社会生活をのりきっていくためわれわれ霊長類が使う戦略に関心あるすべての人にとって必読書である。
従来の大型類人猿ではなくアカゲザルに着目した進化生物学の俊英が、そのマキャベリアン的行動と心理をとおして人間の本性に迫る。
目次
第1章 われわれの成功の秘密
もっとも成功した霊長類 バディのできごと
マカク的知性における権謀術数
第2章 雑草のようにしたたかなマカクザル
普通のサル アカゲザルはどこから来たのか
した...
紹介
【本気の英語学習者向け決定版】
[卒業生Sさんの手記より]初めてクラスを見学したときの第一印象は
"正しい英語を教わる"という安心感でした。そのときの私のTOEIC
は470点でしたが、たった1日の見学で中・高・大学で学んだ英語が
音を立てて崩れていきました。すぐに入会して5年、今TOEICは900
点を超え、気がつけば南カリフォルニアに住み、アメリカのベンチャー
企業で働いています。あの時"正しい英語"に出会ってなければ、
今の自分もなかったはずです。
◎教え子から毎年TOEIC800点台が続出。
◎CD付でリスニング力も大幅アップ。
目次
はじめに
序章・国際英語と和式英語
1 どうしたら国際英語を身につけられるか<...
紹介
20代、30代のポスト青年期のこころに、いま異変が起きている。
自己不全感や倦怠をかかえ、症状の理解しにくい、診断や治療に悩むケースの増加。
パニック障害、うつ、過敏性腸症候群、身体化障害、摂食障害、境界性パーソナリティ障害、発達障害等々。
背景には、自己愛の肥大やパーソナリティの未熟が共通してみられる。
心療内科クリニックを訪れるアラサー世代の目立ったケースに焦点をあて、心療内科の名医が、臨床経験にもとづく診断、診たて、背景、対応策を考える。
目次
はじめに
序 ようこそ心療内科クリニックへ―
一 患者さんの近ごろの特徴
1 ポスト青年期とは
2 ポスト青年期の事例化するケースの特徴
(1)思春期・青年期の課題の持ち越し
(2)職...
紹介
ふるさとの
いまはなき日本の原郷を生きた
遠い日の
ばあちゃんのうた
この詩集の「あとがき」によれば、作者は昨年、大腸を破裂させて「一週間、生死の境をさまよった」。
一命をとりとめ退院し、詩を書こうとすると、机のわきに彼の祖母であるフイばあちゃんがさまよい出てきて、
「こげなこつのあったなあ」とむかし語りを勝手に始め「ワープロのキーを押したりする」。
そのフイばあちゃんの語りをまとめたら、一冊の詩集になった。だから「この詩集は、祖母・大石フイのものである」と記している。
わたしは大石陽次のこの詩集のなかに、久しぶりに、本当に久しぶりに、「色のひとつ足らぬ虹」(谷川雁)という人生のアルファとオメガを見た気がするのである。
吉田 司(大宅ノンフィクション賞作家)氏がこの詩集に寄せた、
『「色のひとつ足らぬ虹」を見た』より、抜粋。
紹介
巨大地震の予知は可能だ
「森谷さんは電波観測にも優れた希有の地震学者。電波伝搬異常を捉えての地震予知に成功しており、
今後の発展が期待される。」
―上田誠也(東京大学名誉教授)
<東海地震の予報も可能だ>
壊滅的な被害をもたらす大地震。その大地震を予報できる時代がついにやって来た。北海道大学の地震火山研究観測センターで観測をつづけてきた著者は、北海道の地震や房総半島南部沿岸の地震などいくつかの予報に成功している。
地震の前に地表付近の電磁気的異常が原因でFM電波の伝播異常をひき起こす。その異常をいくつかの観測点から観測して、地震発生場所、震度、およその期日を予報する。
その精度にいま学界等で注目が集まり、過日はフジテレビで紹介されて大きな反響を巻き起こした。
東海地震、東南海地震、南海地震が近未来に起こると予想される今日、地...
紹介
<「あなた」との出会いの失敗とは>
<大人になる>とはどういうことか。「わたし」や「世界」はどのようにして確立されるのか。
人は最初の「あなた」である母親から十分なまなざしを受けられないと、またそれを受けていても
精神的な別離がないと、青年期に至って、第二の「あなた」である異性に出会えない。そして「世界」
や「わたし」を自身のなかに確立できない。
「あなた」との出会いの失敗は、こころの「解離」やリストカットなどさまざまな問題を引き起こす。
目次
はじめに
Ⅰ <こころ>の基本構造
第一章<こころ>の成立――『春と修羅』と『よだかの星』
<こころ>の発生(1) <こころ>の発生(2)
<こころ>の発生(3) <わたし>の誕生(1)
紹介
<英単語記憶の革命だ!>
英語力に必須の単語力アップ。語源から覚えるのがもっとも効率的。英単語の最初にくる con-(一緒に)やdis-(離れて)などの接頭辞19種と cert(確実な)や cuss(振る)など単語の意味の中核になる
語根200種を組み合わせて覚えると、単語力が飛躍的にアップして、しかも忘れにくい。
記憶の認知脳科学者がはじめて体系的にあみだし、実証済みの語源による英単語増強法。
目次
はじめに
Chapter 1/基本接頭辞19
Chapter 2/基本接尾辞
Chapter 3/基本接頭辞と語根の組み合わせ
(200通り)
付録/本書に出てきた基本接頭辞19以外の接頭辞とその意味
参考図書
索引
紹介
<問題な日本語>は ほんとうに問題なのか。
日本語が変わるその背景を明かす。
「お飲み物はよろしかったでしょうか」や「コーヒーの方お持ちしました」「私ってネ
コ嫌いじゃないですか」など批判のある最近の若者言葉はほんとうに問題なのか。
また、「東京を3時発の『のぞみ』です」や「式を始めたいと思います」などのちょっと
気になる日本語。文法的、語法的に本来は正しくない表現が一般化するのはなぜか。
変わる日本語の背景・理由を、日本人一般の感性の変化や日本語の性質から鋭く読みとく。
「お飲み物はよろしかったでしょうか」より
ここで考えなければならないのは、日本語の「た」は過去を表すばかりではないということです。・・・未来の出来事と仮定された出来事の共通点は、どちらも現実に起こった事柄ではないということです。「た」にこのような働きがあるのだとすると、お客の意向を尋ねるために店員が使う言い方として「お飲み物はよ...
紹介
何が人を放浪や漂泊につき動かすのか?
さすらいのバックパッカー68歳の自由と虚無、そして再会と別れ。精彩あるタッチで描いた旅情が読む人のこころに響く。
極北ラップランドにおける厳冬のトナカイ狩りや北欧ジプシーとの暮らし、それらの体験記で名をはせたバックパッカー、22年ぶりの書き下ろし。
(本文より)イコン画がたくさんある。これらの絵には、画家の署名がない。描くことが、祈りだ。わたしの旅も、
何かへの祈りかもしれないとふと思う。旅が困難であればあるほど、この身が浄められるような気分になること
がある。自分の生きてきた足跡があまりにろくでもないので、肉体的な辛さを罪ほろぼしのように感じるのかも
しれない。身勝手な自由と解放の感覚、それも悪くない。
しかし神をもたないわたしの場合、祈りの旅の先に見えてくるのは死しかない。そしてだれとも分からない無記名の墓標の男の死も、けっして悪いものじゃない。
紹介
毎日新聞夕刊の同名の人気コラム「今夜も赤ちょうちん」より厳選79話を収録。
100年に一度の経済危機下でも、赤ちょうちん族にはチエがある。日本の居酒屋は、きりないほどの不平不満も、笑いも、悲哀も、スポンジのように吸い込んでくれるコミュニティー。
四季折々こだわりの肴に、人気者のおかみさん、居合わせたお客さんたちも個性豊かに彩りを添えて、リアルな市井の人間ドラマを繰り広げている。
酒と人間を愛する新聞記者が、自らも呑んで、食べて、しゃべって、酔眼を通して見た赤ちょうちん――「とてつもなく美しい」日本、ここにあり。
目次
第1夜【門前仲町】モツ煮込みの至福
第2夜【十条】ポテサラの山、崩しながら
第3夜【歌舞伎町】ソクラテスの鳥皮
呑んべえ列伝① 暉峻康隆さん...
紹介
・基本的な文型を網羅した、超初級者からの英会話
・海内でのレストランやショッピングなど、場面別の会話
・この本をマスターすれば海外旅行が何倍も楽しくなる
・ TOIEC満点をとった、ベストセラー『ゼロからスタート英会話』の著者
・ 2色刷り、216ページ、CD付き
目次
はじめに
Situation 1: 飛行機の中で
まずはこれだけ!
A blanket, please.(毛布をください)
こう言えばOK!
① Can I have~?(~をいただけますか?)
② Do you have~?(~はありますか?)
□ ロールプレイで練習!
③ Could [Would] you~?(~していただけますか?)
④ ...
紹介
英語の苦手な日本人が変わる。学校英語は役立たないという悪評のなか、長い間の試行錯誤の果てに著者がたどりついた授業メソッドとは。音読を中心に、おぼえた英文を書き写す暗写、やさしい英文の多読。
これで高校生の英語力が飛躍的にアップした。生徒たちも生き生きする感動的な実践記録とメソッドの公開。
大人の独習にも最適の英語上達法。
目次
はじめに
序 音読・暗写・多読に行きつくまで
模索の日々 教員になって10年の頃
嬉々として音読をする 暗写と多読
これまでの授業方法 英語学習に効果的な学習活動
他の教科への影響はどうか
Ⅰ 音読の驚くべき効果
音読・暗写の効果 リスニング力も向上
伸びない生徒の原因 もう...
紹介
森永・吉田二人組の「反転攻勢」宣言書
吉田「金銭フェチに陥った海賊の末裔たちのヤクザ資本主義は『人間の希望』の破壊です」
「われわれはいま、一九二〇年代に生きているという認識をもつ必要があるのではないか。こうした歴史感覚をもっていまを考えると、やっぱり平和や共同体的価値を大事にしようね、といった空気が生まれるのではないか」
森永「金の亡者、新自由主義者を全部山手線の内側に住まわせて、隔離する。一般庶民に感染させないようにするのが、日本にとっていちばんいい国造りだとまじめに考えています」「私たちにとっての雌伏の時代は終わった。これからは反転攻勢だ。この本はその反撃ののろしなのだ」
著者プロフィール
森永 卓郎 (モリナガ タクロウ) (著)
紹介
ついに登場! これ一冊にまとまった英語学習者の必携の本
冠詞、基本動詞、助動詞、前置詞など、基本語彙をどう身につけるかが英語能力を左右する。たくさんの日本語訳をもつそれぞれの基本単語を丸暗記しても際限がない。身にもつかない。どの単語にもある中心的な感触、イメージをつかむこと。それが英語上達の決め手だ。
英語界の鬼才・大西泰斗による「イメージの英語学習」。これまでさまざまな著書に分散していた基本語彙の重要イメージを一冊にまとめた待望の書。英語学習者の必携。
[内容]冠詞、基本動詞、助動詞、前置詞、接続詞、時制、副詞、代名詞ほか(例、theは「1つに決まる」ときに使う、goは「元の場所から離れていく」イメージ、thatは「指す」から「導く」イメージ、現在完了は「迫ってくる」感覚など)
目次...
紹介
<こころのかたちを捕える面白さ>
著者は、脳損傷から心の世界を考える神経心理学の第一人者。情とはなにか、知とはなにか、意とはなにか、また、それぞれは互いにどのように関わっているのか。これまで心理学でとりあげられなかった心の仕組みをめぐる根本問題に真っ向からいどむ。
こころの生成は感情を土台にして、知が立ち上がり、さらにこれらの感情や知を制御する意志が出現する。こうした階層構造は、人類の祖先の中枢神経系の進化に対応し、こころはこの長い進化の歴史を瞬時になぞる独特の現象である――。
神経心理学の第一人者が、脳損傷の豊富な臨床体験をベースに、こころの仕組みに迫るチャレンジングな試み。
目次
はじめに
第一章 なぜ「知情意」か
子規と漱石の「知情意...
紹介
[なぜアキハバラ無差別殺傷事件が発生したのか]
先日の秋葉原通り魔事件のような、青少年による無差別殺人や家庭内殺人が続発している。犯人は、かつての非行少年ではなく、いずれも非行歴のない「よい子」、成績優秀だった若者というのが著しい特徴だ。これらの原因はなにか。二極化する格差社会、「負け組」にならないよう、孤立したカプセル家族内の内圧が極限化した結果の親殺し、その怒りが社会に向かうと無差別殺人に至る。これら若者殺人の背景、克服する道を、<格差社会><カプセル家族>や教育観・子ども観等の見直しのなかで考える。
版元から一言
07年6月、学研新書として刊行され、発売10日で回収された『カプセル家族の危機』の大幅増補改訂版。
今年になって起きた「アキハバラ事件」や無差別殺人事件を加筆。<...
紹介
[米国対外経済戦略のあゆみ]
今日、国際資本取引の自由化と証券化は、サブプライムローン問題のように国際的金融不安を生みだし、大きな経済危機の可能性を秘めている。
米国の対外経済戦略によって形成された今日のグローバリズムは、何を目指すのか。米国による金融覇権はいかにして形成されたのか。
米国による戦後の、国民経済を軸とするケインズ的経済システムの構築から、今日の多国籍企業による、金融を通じて富を蓄積する米国経済政策の劇的転換までをたどり、その要因と結果の問題点、日本への影響、ラテン・アメリカにおける対抗戦略の試み、国際公共機関のあり方などを考える。
著者プロフィール
萩原伸次郎 (はぎわらしんじろう) (著)
1947年、京都市生ま...
紹介
[万葉集の新しい入門書誕生]
万葉集から百の名歌を選びなおし、最新の研究成果をふまえて新たに読み解き、鑑賞する。
万葉集は、「庶民の素朴な生活感情を素直に表現した歌集」ではないとして、まず、文学の発生や起源とのつながりで考える。また一方、当時の中国文学の影響による高度な表現の達成にも注目していく。
古代の人びとの考え方、感じ方にもとづいた読みをリードしてきた古橋氏と、歌の批評、鑑賞で定評のある森氏の絶妙のコンビで誕生する新しい万葉集案内。
版元から一言
名歌を選びなおす
古代の人びとの考え方、感じ方をふまえ、新しい表現、高度な表現に注目して読む解き、鑑賞する。
『古今和歌集』以降、恋の歌は心変わりの歌を入れるようになる。そういう歌がほとんどないことからして、万葉...
紹介
[日本人の頭脳が劣化していく]
国際調査で日本人15歳の学力がさらに低下していることが判明した。生きる力、日常生活の課題にどれだけ知識や技能を活用できるか調べるもので、日本の詰めこみ型受験学力は役立たない。
一方、フィンランドはこの活用力を育てる、ゆとりある大胆な教育改革を行い、いまや総合でトップ、経済の国際競争力もトップランクに躍り出た。
現場の豊富な体験をふまえた教育論の第一人者が、発想転換のできない文科省の新学習指導要領や全国一斉学力テスト等を、フィンランドの例や自らの教育実践・思想をもとに鋭く批判し、国際社会に取り残されない、生きる力を育てる教育改革や家庭での子育てのあり方を提言する。
目次
まえがき
Ⅰ これでは学力は本当に低下する
――PIS...
紹介
<目からウロコの日本経済の現状分析>
ここ10年、経済格差が広がり、人々の暮らしがきびしくなってきた。自殺者も急増している。一方、大企業は今日、空前の収益をあげているが、社員は豊かになっていない。
これはなぜなのか、いったいどう考えればいいのだろう。一般に流布している見方は、「生活が苦しいのはグローバル化の影響で、日本経済を救うには構造改革や小さな政府が必要だ」というもの。著者はこの通説を、真っ向から否定する。
暮らしがきびしくなったのは、労働市場の規制緩和等、構造改革の結果であり、構造改革こそが、家計の収入を減らし、その減額分を大企業の収益に移転する政策だったと、実証的に解き明かす。
小泉改革以来の経済政策を徹底的に批判し、暮らしを豊かにする政策を明快に提言する。
目次<...
紹介
<遺伝子観の見直しを迫る意欲作>
21世紀に入ってのバイオテクノロジーの発展はすさまじく、遺伝子についての研究成果(ヒトゲノム)が、株式市場の巨額の資金を動かすまでになった。
しかし本書の著者は、遺伝子のみが生命体を形づくる唯一の源ではない、と強調する。遺伝子の突然変異と直腸がんの関わりは、15%しか突き止められていない。特定の病気や一般に生命体の秩序は、遺伝子ですべてが決定されるわけではなく、そのつど臨機応変の細胞や細胞同士の行動によって形づくられるという。
細胞内の働きなど最新の分子生物学の成果をもとに、遺伝子やゲノムについての通念を根底から覆す最前線の考察。
目次
遺伝子[目次]
訳者まえがき
はじめに
第一章遺伝子の起源
紹介
フーコー 主体という夢:生の権力
もし「哲学」の本を一生に一冊しか読まないつもりならフーコーを読むのがいい、とつねづね学生には話している。
学校や性など、きわめて具体的な事柄をあつかっているくせに、西洋哲学において、まるで当たり前のように前提されていた事柄をことごとくひっくり返し、その結果、われわれがいつの間にか思いこんでいた常識にも風穴を開けるからだ。
本書は、そのフーコーの考えを、できるだけわかりやすく述べたものである。
著者プロフィール
貫 成人 (ヌキシゲト) (著)
現在、専修大学文学部教授
1956年、神奈川県に生まれる。
1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
...
紹介
ニーチェ すべてを思い切るために:力への意志
「ひとは見たい現実しか見ないものだ」というのがジュリアス・シーザーの口癖だったという。
ニーチェの魅力は、「ひとが見たくない現実」をこれでもかと突きつけてくる点にある。
しかもかれは、美しい理想や価値を否定して終わるなどという無責任なことはしない。
通常の見方をどのように改めればいいのか、その結果、世界がどう見えてくるのかを、
ニーチェは示している。
本書は、哲学についてほとんど、あるいは、まったくご存じない読者にもニーチェの考えを理解していただくため、背景となる哲学史的な事情をふくめ、かれの考えを、できるかぎり噛みくだいて描いた。
ニーチェはなぜ道徳を否定するのか。「わたし」や「自我」も無用の長物だ、という。
「力への意志」など、ニーチェの過激なヴィジョンは何をもたらすのか。
紹介
カント わたしはなにを望みうるのか:批判哲学
カントのすごいところは、人間がかかわりうるすべての事柄を体系的に思考した点にある。
だが、そのかれをより根底で突き動かしていたのは、思考の道具である人間の理性そのものをめぐる不安だった。冷静で形式張って見えるカントの議論も、切羽詰まった、実存的苦闘だったのである。
本書は、そのカントの考えの骨格を全体的に掴む上で、読者のなによりの手助けになるだろう。
著者プロフィール
貫 成人 (ヌキシゲト) (著)
現在、専修大学文学部教授
1956年、神奈川県に生まれる。
1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現象学をはじめとする現代哲学、...
紹介
・八木幹夫
「エスプリもウイットも辛口の人間観察もあって、充分楽しみました。日本語の『一字』によってこれだけの連想の広がりを実験して見せたことは大変なことです。絵の方はとてもセンスを感じました。曲にのせて歌にでもしたい作品が沢山ありました。」
・傳馬義澄
「五十音順の頭韻の試みに大石さんならではの工夫が読み取られ、挿画もそれにふさわしいメルヘンタッチ、両者相俟ってみごとな童詩の世界のでき上がっていることに唯唯感嘆しています。」
・藤富保男
「近来、稀にみる痛快な一冊。言葉を音(おん)と形でとらえようとする試み。絵も超一流です。」
・山本博道「ひらがなが、とても似合う作品群とちょっぴり気取ったイラストレーションのコラボが一味も二味も違う作品集に仕上げた気が致しました。ひらがなで書き、考え、作っていくと『詩』も『心』も優しくなるのかなァ?などと思いながら読み進めました。とても懐かしい感じの作品になっていました。」...
書評掲載情報
2012-01-15 朝日新聞
評者: 姜尚中(東京大学教授・政治思想史)
紹介
<北朝鮮の現状と未来や日米の今後の対応のあり方について、亡命者の証言を吟味し、ぼう大な資史料を分析して貴重なヒントを与える傑出したノンフィクション。>
立花隆氏の推薦文
―今後北朝鮮についてなにか真剣に論じたいと思う人はすべて、まずこの大著を読破するところからはじめなければならないだろう。原著(ハードカバー版)が一昨年に出版されたアメリカではすでに昨年からそうなっている。
ザ・ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス(米国の権威ある書評)
―これまで北朝鮮に関して書かれた本のなかで、これはまさに最高のものだ。
卓越した米国...
書評掲載情報
2012-01-15 朝日新聞
評者: 姜尚中(東京大学教授・政治思想史)
紹介
<北朝鮮の現状と未来や日米の今後の対応のあり方について、亡命者の証言を吟味し、ぼう大な資史料を分析して貴重なヒントを与える傑出したノンフィクション。>
立花隆氏の推薦文
―今後北朝鮮についてなにか真剣に論じたいと思う人はすべて、まずこの大著を読破するところからはじめなければならないだろう。原著(ハードカバー版)が一昨年に出版されたアメリカではすでに昨年からそうなっている。
ザ・ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス(米国の権威ある書評)
―これまで北朝鮮に関して書かれた本のなかで、これはまさに最高のものだ。
卓越した米国...
紹介
<格差社会,福祉の空洞化,市場原理主義への回帰というポスト・デモクラシー状況とは?その打開策は?>
今日、西欧ではポスト・デモクラシーと呼ぶ体制が進行し、民主主義が衰退に向かっている。労働組合が弱体化し、企業の利益代表と政府の相互交渉によって政治が形成されて、権力と富の再分配政策はとても望めそうにない。少数の政治エリートが大衆の要求の管理と操作法を習得し、選挙は見世物的なゲームと化した。また公共サービスのブランド化。しらけた大衆は社会的上昇のため教育に異常な関心を示している。
こうした状況に対して、著者は、人間が人間らしい生活をするために不可欠な公共的施策は必要であり、市民的権利がどれだけ守られるかが、その社会の品位を推し測る試金石になると述べている。
本書は富裕者優遇政策を生む構造的力を解明し、企業の政治支配防止、政党の再生、新たなアイデンティティ形成など、その打開策を探る。格差拡大に進む日本の政治状況にも大きな教訓となるヨ...
紹介
<自閉症児を持つ父親の、感動的子育て記>
わが子モーガンは、文字が読める、数も数えられる。二歳児にしては異例の早さだ。しかし、呼びかけても反応しない。障害児かもしれない、と医者に言われて突然、すべてが違ってみえる。
いったい自閉症とは何か。ロンドンの宮廷に招かれた野生児ピーターの足跡を調べ、高名な専門医を訪ね、自閉症の芸術家や天才科学者の存在を知る。自閉症を知ることは、人間とは何かを問い、その本質を知ることだった。
わが子の言葉を育む悪戦苦闘の哀歓の日々。ある日子どもは初めて"パパ!"と父親に呼びかける。これは悲劇ではない、これがぼくの家族なのだ――。自分に言い聞かせる感動の手記。
著者プロフィール
ポール・コリンズ (ポール・コリンズ) (著)
紹介
<戦争をしてないアメリカは、もはやありえない>
アメリカはなぜイラク戦争を急いではじめたのか。「自由と民主主義」を実現するためなのか。イラクは、いまや、逆に反米テロを誘発し、泥沼状態にある。戦争の動機に、軍産複合体という軍部と軍需産業の結合体の存在が大きい、と著者は指摘する。アメリカの政治・経済構造は、戦争によって利益を得る軍産複合体によって支えられている。
それにイスラエル・ロビーやキリスト教右派、石油の利権がからむ。つねに敵を探しつづけるアメリカ―イラクの次のターゲットはどこか。
これまで正面から取り上げられることの少なかった軍産複合体の闇に迫る力作。
著者プロフィール
宮田律 (ミヤタオサム) (著)
1955年生まれ。慶応...
紹介
ジャンル[教育・社会]
エリートとその他大勢に分断される
学力の二極化が進んでいる。私立中学や中高一貫校に進む少数のできる子。塾や家庭教師を頼める富裕層の子弟で、詰めこみ教育復活の結果、早いうちからストレスをためこみ、家庭内暴力も少なくない。一方、その他大勢の、できる子以外は習熟度別授業で別コースに固定され、学習意欲も低く、将来の下流社会人候補だ。
経済界の要請を受けた国のエリート教育政策への転換が今日、経済格差による学力の二極化を進め、学校現場を荒廃させている。教師体験にもとづいた、子どもの立場にたつ教育論の第一人者が、その深刻な現状と再生を考える。
目次
プロローグ 拡大する学力格差
1.広がる格差――下流社会化する日本
2.教育格差と学校の多様化・複線化―...
紹介
<武器輸出三原則を廃止し、アメリカ型「軍産複合体国家」を目指す政財界主流派に対して、財界深部から発する新しい提言、日本はどう進むべきか>
自民党は今、憲法9条を改定し、アメリカと一体となって日本を戦争のできる国に変えようとしている。また、経済のグローバル化や中国の台頭に備えて、軍事力をバックにしたアメリカ型の格差社会、弱肉強食の資本主義を推し進めようとしている。
経済界の大物ご意見番が自らの中国大陸最前線での戦争経験や経済界の内情をもとに、渾身の力で憲法9条を擁護し、戦争をしない21世紀日本のかたちを展望する。前著を凌駕する迫力と情熱が日本を動かす。これこそが品川9条論。
版元から一言
あの品川正治さん(経済同友会元副代表幹事)が、ついに「憲法9条」を書いた!
日本の先行き...
紹介
<なぜ人はレイプをするのか。進化生物学が解き明かすレイプ分析が、この地上からレイプ犯罪を撲滅する>
本来、愛の到達点であるべき「性行為」を、暴力的に、あるいは抵抗できない支配的状況下で強いる「レイプ」は決して許されるべきではない。このような非道な行為をどうすれば防ぐことができるのか。レイプは男の「業」なのか、永遠になくならないものなのか。
著者たちのレイプに対する進化論的研究がこの問題の根本的解決の道を指し示している。レイプの原因の間違った捉えかたが、いかにこの犯罪行為を助長し、さまざまな防止活動を妨げてきたか。レイプに対するはじめての科学的研究の成果がここに明らかにされる。
子育ての労が少ない男は、繁殖のために多数の相手に関心を向けることになった。こうした男のセクシャリティの進化が、レイプの根本的要因だと著者はいう。
レイプは動物界に広く存在する。しかし人間の場合、この根本要因を科学的に見極めることで、はじめて...
紹介
<ナチ政権下、ホロコーストは如何にして「国民的事業」に成りえたのか。従来のナチ恐怖説、歯車説、状況説などと違うアプローチで捉えた、ナチ研究の新しい地平。>
「『ナチの良心』というのは矛盾した言い回しではない」という一文ではじまる本書は、当時のドイツ人が実際に信じ、ホロコーストを実施するための基盤となった道徳体系が如何にしてナチ社会によって構築されたかをみごとに解き明かしている。それはヒトラーやナチ党のみではない。ドイツ国民自体が、当時の学者や官僚、教育者などの知的エリートの煽動に乗っかり、「民族原理主義」に完全に浸っていった結果として、その実行者となっていったプロセスでもある。
ドイツ全体を覆ったこうした「異質な隣人」=悪という「民族的純血」の信仰の前に、ユダヤ人は排撃と抹殺の運命にさらされていくのである。本書は今日形を変えて吹き荒れる「民族原理主義」を中心テーマとした、ナチ研究の最前線であり、到達点である。
紹介
<「天国に結ぶ恋」か「他殺」か。皇太子と少女マリーの「心中事件」の真相>
舞台は19世紀末、ハプスブルク王朝が最後を迎えようとする時の、歓楽と哀愁と腐敗の町ウィーンである。冷厳な超保守主義者の父フランツ・ヨーゼフ帝との葛藤を軸にして、自殺へと追いこまれていく経緯と帝国崩壊の予兆を、新資料をもとに明らかにしていく。当時ヨーロッパ中を震撼させたこの事件は、幾多の物語を生み、「うたかたの恋」としてくり返し映画化もされてきた。その過程で生じた様々な虚偽を暴き、「真実」にのみ焦点を当て解明した、歴史的事件のドキュメントである。
目次
はじめに
Ⅰバーデン駅長の至急報
Ⅱ真相隠しの大作戦
Ⅲ父と子の間の深い闇
Ⅳハムレット、ドンファン、そして......
Ⅴ競馬場の天...
紹介
<名歯科医が歯科医療の欠陥を正す>
・歯列矯正ではふつう歯を4本から8本抜くが、その必要はなく独自の方法 で治せる。
・歯槽膿漏でグラグラの歯は抜くことが多いが、抜かずに治せる。
・著者の開発した人工歯根は画期的なもので、20年は使える。
・歯列は横向き寝によって頭の自重でつぶされるなど、生体力学の視点 や、歯と体の病 気の関わりなど歯の進化学をふまえて、歯科医療を根 本的に見直す。
「西原先生は名医である。かって私は、歯槽膿漏の末期で烈しい歯の痛みに悩まされた。こういう時、普通は抜歯するようだが、先生の丁寧な治療で、ついに抜かずにすんだ。その方法はかなり独自のものであった。」―有馬朗人(東京大学名誉教授、元文部科学大臣)
目次
はじめに
Ⅰ美しい歯と役に...
紹介
<日本の精神のかたちを読む>
日本語は、大陸の政治の言語=漢語と、日本独特の性愛や自然を表す和語からなる二重言語。漢語の流入とそれに対応する和語の成立、両者の並存、融合、分離の歴史ドラマは「書」に表現されている。書がどのように書かれてきたのか、その表現技術と筆致の心理から、漢字への反発、ひらがな文化の誕生、そして再び漢語的表現への回帰等、時代精神の変遷を解明していく。書字論の鬼才が、無文字の段階から近代に至るまで、「二重言語」の視点で読み解く斬新な日本文化論。
目次
1.言葉と文字~日本史の見方・考え方
2.無文字縄文時代~表現の混沌性
3.秦の始皇帝がつくった弥生時代
4.擬似中国時代~白村江の敗戦と日本の独立
5.文化的中国化と万葉仮名の成立
6.古今...
紹介
<もっとも今日的なテーマに迫る>
高齢者はどう生きたらいいのか。仕事や役割の喪失、衰え、心身の病い、親や配偶者の死。喪失体験を乗りこえ元気に生きがいをもって暮らす人、日常の些事に喜びを見いだす人、何もしないで閉じこもる人。どう生きるかに公式はない。「生きがい」や「自立」は望ましいが、こだわらずに自分らしくあればいい、と著者はみる。老人専門病院での豊富な体験にもとづき、公的支援の貧しさを憤りつつ、一人一人の内面を見つめる味のある高齢者論。
目次
はじめに~役割を喪失して、それから......
1.歌右衛門の衰えと女形の大成~喪失と創造
2.喪失体験とは何か~悲哀と否認
3.人生をふり返って点検する~中年・初老期と喪失体験
4.役割の喪失に代わるもの~老年期
...