ニーチェ すべてを思い切るために:力への意志
紹介
ニーチェ すべてを思い切るために:力への意志
「ひとは見たい現実しか見ないものだ」というのがジュリアス・シーザーの口癖だったという。
ニーチェの魅力は、「ひとが見たくない現実」をこれでもかと突きつけてくる点にある。
しかもかれは、美しい理想や価値を否定して終わるなどという無責任なことはしない。
通常の見方をどのように改めればいいのか、その結果、世界がどう見えてくるのかを、
ニーチェは示している。
本書は、哲学についてほとんど、あるいは、まったくご存じない読者にもニーチェの考えを理解していただくため、背景となる哲学史的な事情をふくめ、かれの考えを、できるかぎり噛みくだいて描いた。
ニーチェはなぜ道徳を否定するのか。「わたし」や「自我」も無用の長物だ、という。
「力への意志」など、ニーチェの過激なヴィジョンは何をもたらすのか。
著者プロフィール
貫 成人 (ヌキシゲト) (著)
現在、専修大学文学部教授
1956年、神奈川県に生まれる。
1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現象学をはじめとする現代哲学、歴史理論、舞踊美学を研究。
著書に『図解雑学 哲学』(ナツメ社)、『哲学マップ』(ちくま新書)、『哲学ワンダーランド』(PHP)、『経験の構造:フッサール現象学の新しい全体像』(勁草書房)がある。
貫 成人(著)
発行:青灯社
B6判 143ページ 並製
定価 1,000 円+税 1,100 円(税込)
ISBN 978-4-86228-015-2
ISBN 13 9784862280152
ISBN 10h 4-86228-015-3
ISBN 10 4862280153
出版者記号 86228
Cコード C1010
1:教養 0:単行本 10:哲学
書店発売日2007年10月1日

