がん光免疫療法の登場
紹介
オバマ米前大統領が年頭教書演説で紹介。
いよいよ日本で治験が始まる!
米国での治験結果、15人中7人の進行がんが消えた、
「光を当て、がん細胞だけを破壊する。がんの8~9割は治せるようになると思います。
副作用もほとんどありません。がんはもう怖くない、と患者の皆さんが言えるようにしたい」
――小林久隆(米国立衛生研究所主任研究員)
● 米国で画期的ながん治療法を開発する日本人研究者・小林久隆さん。
● がん細胞に結びつき、近赤外光を当てると細胞を破壊する薬剤を開発。
● 薬が起こす「物理化学的」な作用で狙ったがん細胞だけを破壊する。
● 治療によって免疫活動が活性化、がんを消滅させる。
● 動物実験では、がんを守る免疫細胞を攻撃することで、全身の転移がんも消えた。
● 従来の手術・抗がん剤・放射線と違い、副作用はほとんどない。
● 外来治療で入院不要。治療費は安くできると想定。
● 最初の治験で、進行がん患者7人のうち4人のがんが消滅した。
目次
I 光免疫療法とはどんな治療法か
II 最初の治験の結果をみる──進行がん7人中4人のがんが消える
III これまでのがん治療法の有効性
IV 光免疫療法の開発物語
V 途方に暮れるがん患者たち
VI 小林久隆「光免疫療法」の今後を語る(聞き手/永山悦子)
著者プロフィール
永山 悦子 (ナガヤマ エツコ) (著)
1968年東京都生まれ。
1991年慶應義塾大法学部法律学科卒、毎日新聞社入社。
2002~2016年科学環境部。その間、がん、生活習慣病、再生医療、生命倫理などを主に担当。
2016年4月から1年間、医療福祉部副部長。がん対策基本法成立10年を検証する長期連載を担当する。
2017年4月より編集編成局編集委員。
2013~2015年厚生労働省がん対策推進協議会委員を務めた。
共著に『がんに負けない』(毎日新聞社)、『「理系」という生き方 理系白書2』
『迫るアジア どうする日本の研究者 理系白書3』(いずれも講談社文庫)など。
小林 久隆 (コバヤシ ヒサタカ) (監修)
1961年兵庫県西宮市生まれ。
1987年京都大医学部卒。
放射線科医として国立京都病院(現・京都医療センター)で放射線の診断と治療、内視鏡、病理などの臨床を経験する。
1995年京都大大学院を修了。医学博士。米国立衛生研究所(NIH)臨床センターフェロー。
2001年NIH・米国立がん研究所(NCI)シニアフェロー。
2004年からNIH・NCI分子イメージングプログラム主任研究員。
2014年NIH長官賞受賞。光免疫療法の研究開発により4回のNIH Tech Transfer Awardを受賞。
第38回日本核医学賞受賞。
永山 悦子(著) 小林 久隆(監修)
発行:青灯社
四六判 174ページ
価格 1,200 円+税 1,320 円(税込)
ISBN 978-4-86228-095-4
ISBN 13 9784862280954
ISBN 10h 4-86228-095-1
ISBN 10 4862280951
出版者記号 86228
Cコード C0047
0:一般 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
書店発売日2017年8月25日

