「よい子」が人を殺す

紹介
[なぜアキハバラ無差別殺傷事件が発生したのか]
先日の秋葉原通り魔事件のような、青少年による無差別殺人や家庭内殺人が続発している。犯人は、かつての非行少年ではなく、いずれも非行歴のない「よい子」、成績優秀だった若者というのが著しい特徴だ。これらの原因はなにか。二極化する格差社会、「負け組」にならないよう、孤立したカプセル家族内の内圧が極限化した結果の親殺し、その怒りが社会に向かうと無差別殺人に至る。これら若者殺人の背景、克服する道を、<格差社会><カプセル家族>や教育観・子ども観等の見直しのなかで考える。


版元から一言
07年6月、学研新書として刊行され、発売10日で回収された『カプセル家族の危機』の大幅増補改訂版。
今年になって起きた「アキハバラ事件」や無差別殺人事件を加筆。


著者プロフィール
尾木直樹  (オギナオキ)  (著)
現在教育評論家、臨床教育研究所「虹」所長、法政大学キャリアデザイン学部教授、早稲田大学大学院客員教授。
1947年、滋賀県に生まれる。早稲田大学教育学部卒業後、海城高校、東京都公立中学校教師を経る。
著書:『学校は再生できるか』(NHKブックス)『思春期の危機をどう見るか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波新書)
『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』(以上、青灯社)
『教師格差』(角川書店)ほか


尾木直樹(著)
発行:青灯社 
四六判  245ページ 並製

定価 1,800 円+税   1,980 円(税込)


ISBN 978-4-86228-024-4
ISBN 13 9784862280244
ISBN 10h 4-86228-024-2
ISBN 10 4862280242
出版者記号 86228

Cコード C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会


書店発売日2008年8月27日

「よい子」が人を殺す