紹介
エールフランス初の日本人スチュワーデスと、年下の音楽青年。
戦後の時代の激動の中、日米間の絆を紡ぎ続けた家族の物語。
◇ 「東洋のショパン」を夢見た青年を、アメリカに向かわせた運命のいたずら。
10歳年上の美しい女性との出会いからはじまる、日米の家族の物語。
◆ 戦後間もなく、太平洋をまたいだ二人の少女の文通が、二つの家族を結びつける。
◇ 所帯持ちの貧乏留学生が、領事館職員を経て母国の名誉教授へ。
新しい学問「国際コミュニケーション学」の発展とともにあった学者人生。
◆ 夫より先に老いていく自分、アメリカ生まれの子供たちの日本での生活......。
さまざまな問題を乗り越えて、「いい43年間だったわね」という言葉を遺した妻の最期。
目次
紹介
太宰文学の「暴力性」と、隣り合わせの狂気や滑稽さに注目した作品論、長年の集大成!
太宰治にとって「小説を書くこと」と「戦時下を生きること」は相互に活力を与えあう体験だった。
『人間失格』や『斜陽』だけではない。数多くの小品や翻案作品にみる「笑い」と「暴力性」をキーワードにたどる新たな太宰文学像。
目次
第一章 暴力を無効化する笑い
「畜犬談」 ──ユーモアの陰翳
「十二月八日」──ナショナリティにまみれる/おくれる笑い
第二章 救いとしての綻び──『新釈諸国噺』の方法
「大力」──越境者たちの本懐
「猿塚」──不憫という隠れ家
「人魚の海」──困難/希望としての「信」
「破産」──〈内証〉の行方
「裸川...
紹介
多彩な対象に美を見出す稀有なる美学者。
代表作「委員会の論理」にいたるその思想を再構成する。
【中井正一】とは?
◆ 反ファシズムをとなえ、戦前戦後の進歩的文化人を中心に広く影響をのこす。
◇ 機械、映画、スポーツや言語活動等、あらゆるものを美的観点から論じた。
◆ 主観の解体と集団的知覚など、現代のメディア論にも通じるテーマを展開。
◇ 代表作『委員会の論理』(1936)は「メディア学の古典」として読み継がれる。
著者は日本とフランスでメディア・コミュニケーション論を研究。
その26年間にわたる研究の記録から再構成された、中井正一論の集大成の書。
目次
第一章 中井正一再考──集団的思惟の機構について
第二章 中井正一に...
紹介
マネジメントの発明者にして知の巨人ドラッカー。
その膨大な著書を〝正確に読む〟ためのナビゲーション。
◇ ドラッカー全著書を読破し、その真の意義を再検討。
「新しい社会の実現」をテーマに、体系的に読み解いてゆく。
◆ 「文筆家」「傍観者」「社会生態学者」──。
多彩な顔を持つマージナルマン・ドラッカーの自己認識。
◇ 成立期から、完成期とその後まで。20世紀を生き抜いたドラッカーの知の変遷を
それぞれの時期ごとに著書を通して追う。
◆ 「新しい社会」=「非経済至上主義社会」=「自立した個人の統合の場」
その実現のカギとなる「マネジメント」とは、いかなるものか。
目次
第1章 ドラッカー世界の成立──「新しい社会」をもとめて...
紹介
いま、知っておくべき内政・外交の重要課題がわかる
元党首や大臣経験者らの手による35編の粒ぞろいの評論!
☆メンバーは、元・内閣官房副長官からマスコミ出身者、外国人留学生まで! アジア太平洋地域の平和と繁栄を考える「安保政策研究会」リポート集
☆ アメリカ大統領選、北朝鮮、ウクライナやガザの戦争などの国際情勢をはじめ、裏金、防衛、選挙制度の問題など、「現在」を知るための重要テーマを幅広く展開
≪執筆者≫※肩書きは元職
浅野勝人(NHK解説委員、内閣官房副長官)、柳沢協二(防衛庁官房長)、赤松正雄(厚生労働副大臣)、星野元男(時事通信台北・香港・北京支局長)、登誠一郎(OECD特命全権大使)、渡辺正人(JICA理事)
【特別寄稿】河野洋平(衆議院議長、副総理、外務大臣)、古賀徹(自民党幹事長、運輸大臣)
他、全15名
「これほどいびつにしか世論を反映しない選挙制度の下での政権...
紹介
絶え間なく変わる環境と、限りある資源のなかで
アフリカの漁民たちが見出した「すみ分け」の知恵
◇ 乾いた大陸・アフリカで、貴重な水産資源を持続可能なものにするため、多民族の漁民たちの間で進化してきたすみ分けのシステムとは。
◆ 地域や漁法・漁獲種に応じて多様化していったアフリカ内水面漁業の実態とその在来知の豊かさを、豊富なデータを用いて明らかにする。
◇ 国家主導による生産力至上の政策や、先進国目線での環境保全プロジェクトで変わりゆくアフリカ漁業の世界に警鐘をならす。
◆ アフリカやネパールなどで、先住民たちの生活・文化を追い続け、「近代化」への疑問を投げかけ続けた一人の日本人研究者の足跡。
目次
第1章 スワンプ漁撈民の活動様式
第2章 熱帯内陸...
紹介
◆レミニッセンス・セラピーとは?
・セラピストと1対1、あるいはグループで、特に過去に焦点を当てて語る対話療法。
・回想と昔語りの中から、今抱えている問題の隠された根源に「気づき」「整理する」。
◇レミニッセンス・セラピーは、家の片付けと似ている
・モノを捨ててすっきりさせたい人は、記憶を切り離して距離を置く。
・モノを大切に扱う人は、ともにある記憶を大切にして愛おしむ。
◆日本での展開に関わり続けてきた著者が、その具体的方法や実例、効果を紹介
・黎明期から現在の状況まで、その発展の歴史を解説。
・実際のセラピーで使える資料を豊富に掲載。自分でできるセルフ・レミニッセンスにも役立つ!
・エイジズムの問題やセラピストの心がけなど、高齢者支援に必須のアドバイス満載。