「うたかたの恋」の真実 ハプスブルク皇太子心中事件
紹介
<「天国に結ぶ恋」か「他殺」か。皇太子と少女マリーの「心中事件」の真相>
舞台は19世紀末、ハプスブルク王朝が最後を迎えようとする時の、歓楽と哀愁と腐敗の町ウィーンである。冷厳な超保守主義者の父フランツ・ヨーゼフ帝との葛藤を軸にして、自殺へと追いこまれていく経緯と帝国崩壊の予兆を、新資料をもとに明らかにしていく。当時ヨーロッパ中を震撼させたこの事件は、幾多の物語を生み、「うたかたの恋」としてくり返し映画化もされてきた。その過程で生じた様々な虚偽を暴き、「真実」にのみ焦点を当て解明した、歴史的事件のドキュメントである。
目次
はじめに
Ⅰバーデン駅長の至急報
Ⅱ真相隠しの大作戦
Ⅲ父と子の間の深い闇
Ⅳハムレット、ドンファン、そして......
Ⅴ競馬場の天使
Ⅵ雪山の道行き
Ⅶ「ひとは花のごとく散る」
Ⅷウィーンの恋の物語
Ⅸ母のデスマスク
Ⅹ愛と報復が招いた?世界大戦
ⅩⅠドナウ河畔に眠る
著者プロフィール
仲晃 (なかあきら) (著)
桜美林大学名誉教授、元共同通信社ジュネーブ支局長
著書:『黙殺』『ケネディはなぜ暗殺されたか』(NHKブックス)訳書『マクナマラ回顧録』(共同通信社)『ゲバラ日記』(みすず書房)
仲晃(著)
発行:青灯社
四六判 316ページ 上製
定価 2,000 円+税 2,200 円(税込)
ISBN 978-4-86228-003-9
ISBN 13 9784862280039
ISBN 10h 4-86228-003-X
ISBN 10 486228003X
出版者記号 86228
Cコード C1022
1:教養 0:単行本 22:外国歴史
書店発売日2006年1月13日

