枠組み外しの旅― 「個性化」が変える福祉社会

紹介
諦めをこえて、どうすれば社会を変えられるか
● 諦めていたダイエットや花粉症治療を、発想を変える枠組み外しによって克服した体験を語る。
● 福祉の支援現場の支配構造を、支援する人とされる人との[対話的プロセス]でのりこえる。
● 重度障害者を施設に収容するという固い通念は、いかに打ち破られたか。
● 枠組みを外して「個性化」し、他者と[かかわり合う」。渦が拡がって、社会が変わる。
● 注目の俊英が、社会を変えるため個人レベルから思索を拓く。


目次
序 深尾葉子
はじめに
第一章 渦を産み出す
1 悪循環プロセスからの離脱  2 香港でうがたれた窓
3 窓の外に見える「魂の脱植民地化」  4 常識の捉え直し
5 悪循環の構造  6 復讐から贈与へ
7 箱の外に出る勇気  8 魂の植民地化という悪循環構造
9 学びの回路とは何か  10 論語の基本構造
11 学びの渦
第二章 「反―対話」的関係を超える
1 五つのステップ  2 問題の一部は自分自身
3 反―対話から対話へ  4 コミュニケーションシステムに着目する
5 まず自分から変わる  6 渦の生成と発展
7 地すべり的移行  8 相互変容過程としての私と渦
第三章 渦が拡がる
1 ノーマライゼーションの父  2 ニィリエの目指したもの
3 アブノーマルな現実  4 析出されたノーマライゼーション原理
5 U理論  6 出現する未来を切り拓く社会起業家
7 ノーマライゼーションという「出現する未来」  8 渦の拡大と収束
9 ノーマライゼーションと地すべり的移行
第四章 どうしたら「枠組み」を外せるか
1 共通する要素  2 枠組み外しの論理
3 当事者主体という「たたかい」  4 事実と価値の取り違え
5 正解と成解  6 構造的制約を括弧に入れる
7 哲学する行動  8 呪縛を解き放つということ
9 渦巻きに必要なこと
第五章 「個性化」と「社会変革」
1 エクリチュールと心的肥大  2 箱の外から捉え直す
3 個性化の先にある共生的価値創出  4 地域全体の社会復帰
5 関係性や場全体から読み取る  6 社会を変える、の誤謬
7 「諦め」からの解放
おわりに


著者プロフィール
竹端 寛  (タケバタ・ヒロシ)  (著)
1975年、京都市生まれ。大阪大学人間科学部卒業。同大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。
現在、山梨学院大学法学部政治行政学科准教授。専門は、福祉社会学、障害者福祉政策など。
著書に『障害者総合福祉サービス法の展望』(共編著、ミネルヴァ書房)、『福祉先進国における脱施設化と地域生活支援』(共著、現代書館)など。


竹端 寛(著)
発行:青灯社 
四六判  236ページ 並製

定価 2,500 円+税   2,750 円(税込)


ISBN 978-4-86228-062-6
ISBN 13 9784862280626
ISBN 10h 4-86228-062-5
ISBN 10 4862280625
出版者記号 86228

Cコード C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会


書店発売日2012年10月27日

枠組み外しの旅― 「個性化」が変える福祉社会