覚醒するディープボディ──21世紀医学が解く呼吸の可能性

紹介

AI=非身体性の21世紀に、生命誌身体に注目するのは時代の要請かもしれない。
内なる生命誌を紐解き、「喜ぶ身体」を呼び覚ます、
体幹・ドーパミン細胞・呼吸法の最前線。

〈ディープボディ〉 は生命力の隠れた源。呼吸法が互いの野生性を覚醒させるとき、身体が自然と動き出す! 東洋のボディワークの謎を、西洋医学が解き明かす。
──虫明 元(脳科学・東北大学名誉教授)

◇医学部教授・呼吸器内科医にして、東洋医学的な「西野流呼吸法」の実践者──二足草鞋で探求し続けた著者の、30年以上にわたる知の集大成。
◆ドーパミンは単なる〝快楽物質〟ではない。認知・運動・記憶とかかわり、「元気(vigor)」を呼び起こし、免疫・抗炎症効果も期待される〝神経修飾物質〟である。
◇ 実は肺よりも深い? 明らかになりつつある、呼吸運動と体幹筋群との関係。


目次

第1章 医学部助教授、不可思議な内部身体ディープボディに出会う──東洋系ボディワークの身体とは
第2章 脊椎動物進化と陸上四足動物の二系統運動系──MMC/LMCと体幹・呼吸運動
第3章 前進運動と呼吸の体幹筋群 ──進化と身体発生プログラムから見る軸近筋群・軸遠筋群
第4章 西野流呼吸法ボディワークの合理性
第5章 「対気」シグナリングと身体反応──西野流呼吸法の本質
第6章 「対気」はなぜ元気が湧き、楽しいのか?──21世紀医学で考えるドーパミンの機能
第7章 西欧医学へのリターン・パス ──AI時代に必要な野生接地「呼吸ボディワーク」の一般化と教育


「解説」より(抜粋)

 本書は、貫和敏博氏が呼吸器内科の医師であり研究者でもある立場から、長年学び体得した西野流呼吸法とそれに伴う様々な現象に関して科学的に説明を試みた挑戦的な書である。
 (中略)東洋系のボディワークは、経験的には様々な効果が言われているが、科学的理解に関してはまだ不明な点が多い。しかし、近年の医学・神経科学の進歩は、次第にその謎を科学的に解明しつつある。その点で本書が、呼吸法の実践家で、かつ医学者──特に呼吸器内科が専門の──貫和先生によって書かれたことは、大変貴重なことであると感じている。
 (中略)本書では、呼吸法の効果のメカニズムとして三つのポイントが提示されている。①皮質下基盤脳、②体幹運動系、③ドーパミン系である。

虫明 元(脳科学、東北大学名誉教授)


著者プロフィール

貫和敏博(ぬきわ・としひろ)
東北大学名誉教授。西野流呼吸法国際指導員。介護老人保健施設「さくら」施設長。
1947年兵庫県生まれ。東京大学医学部医学科卒業。京都大学大学院中退。自治医科大学呼吸器内科、米国National Heart, Lung, and Blood Institute(国立衛生研究所[NIH]所属)留学、順天堂大学呼吸器内科学助教授、東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野教授、同大学院医学系研究科呼吸器病態学分野教授、日本呼吸器学会理事長、みやぎ県南中核病院企業長、公益財団法人結核予防会常務理事などを歴任。著書『呼吸器系の分子医学』(編集・羊土社)、『Molecular biologyから呼吸器臨床を考える──バイリンガル呼吸器内科医を育成して』(単著・克誠堂出版)、Interstitial Lung Disease(共著・ERS)など。


貫和敏博(著)
発行:青灯社 
四六判 

価格 3,200 円+税   3,520 円(税込)
ISBN 978-4-86228-136-4
Cコード C0047

覚醒するディープボディ──21世紀医学が解く呼吸の可能性