著者:竹中星郎
ISBN:978-4-86228-002-2 C1011
定価1,600円+税 240ページ
ジャンル[心理]
発売日:2005年8月15日
説明
<もっとも今日的なテーマに迫る>
高齢者はどう生きたらいいのか。
仕事や役割の喪失、衰え、心身の病い、親や配偶者の死。喪失体験を乗りこえ元気に生きがいをもって暮らす人、日常の些事に喜びを見いだす人、何もしないで閉じこもる人。どう生きるかに公式はない。
「生きがい」や「自立」は望ましいが、こだわらずに自分らしくあればいい、と著者はみる。
老人専門病院での豊富な体験にもとづき、公的支援の貧しさを憤りつつ、一人一人の内面を見つめる味のある高齢者論。
目次
はじめに~役割を喪失して、それから……
1.歌右衛門の衰えと女形の大成~喪失と創造
2.喪失体験とは何か~悲哀と否認
3.人生をふり返って点検する~中年・初老期と喪失体験
4.役割の喪失に代わるもの~老年期
5.人生の最終段階~老いの孤独
6.老年期をいかに生きるか~“自分らしく”ということ~
著者プロフィール
竹中星郎(たけなか・ほしろう)
放送大学客員教授。老人専門病院の浴風会病院副院長、大正大学教授を歴任。
「高齢者の孤独と豊かさ」(NHKブックス)「明解痴呆学」(日本看護協会出版会)他著書多数。