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Seitosha Publishing

2005年8月のエントリー 一覧

副題:「脳科学と教育」入門

脳は出会いで育つ.jpg

著者:小泉英明
ISBN:978-4-86228-001-5 C1045
定価 2,000円+税 270ページ
ジャンル[脳科学]
発売日 2005年8月15日



説明
<欧米を超える最前線の成果>
過保護や溺愛は、環境からの入力刺激を遮断し、子どもの健やかな神経回路の発達を妨げて、非行を招く可能性がある。
脳こうそく後のリハビリは2ヶ月が勝負──。
子育てのあり方やメディアとのつきあい、英語の学習法、認知症の回復、リハビリ等、子どもから高齢者に至るまで、脳を育むにはどうすればいいのか。
国内外の「脳科学と教育」研究プロジェクトを先導する俊英が、驚くべき最新の成果と見通しを語る待望の書。


目次
1.一生にわたる脳の発達~最近のトピックから
2.赤ちゃんの脳を育む~遺伝と環境の境界
3.「脳科学と教育」の課題
4.身体性と現代生活の問題
5.意識下をのぞく
6.心の形態学の構想 


著者プロフィール
小泉英明(こいずみ・ひであき)
日立製作所基礎研究所所長、東大客員教授を歴任。
脳画像の光トポグラフィ開発で世界的に名高い。
大河内記念賞他内外の多くの賞を受賞。
編著「育つ・学ぶ・癒す 脳図鑑」(工作舎)他。

二重言語国家.jpg

著者:石川 九楊
ISBN978-4-86228-000-8 C1021
定価 2,200円+税 357ページ
ジャンル[日本語]
発売日 2005年8月15日


説明
<日本の精神のかたちを読む>
日本語は、大陸の政治の言語=漢語と、日本独特の性愛や自然を表す和語からなる二重言語。
漢語の流入とそれに対応する和語の成立、両者の並存、融合、分離の歴史ドラマは「書」に表現されている。
書がどのように書かれてきたのか、その表現技術と筆致の心理から、漢字への反発、ひらがな文化の誕生、そして再び漢語的表現への回帰等、時代精神の変遷を解明していく。

書字論の鬼才が、無文字の段階から近代に至るまで、「二重言語」の視点で読み解く斬新な日本文化論。


目次
1. 言葉と文字~日本史の見方・考え方
2. 無文字縄文時代~表現の混沌性
3. 秦の始皇帝がつくった弥生時代
4. 擬似中国時代~白村江の敗戦と日本の独立
5. 文化的中国化と万葉仮名の成立
6. 古今和歌集と女手 日本語の成立
7. 女手・日本古典時代の完成~日本文化の成立
8. 分かち書きの誕生と藤原俊成・定家
9. 文官と武官と神祇官~世界史の誕生は何をもたらしたか
10.西洋文明の影響と寛永の三筆と流儀書道~万世一系の書道
11.儒学と国学 唐様と和様
12.漢語・和語・西欧語と近代



著者プロフィール
石川九楊(いしかわ・きゅうよう)
京都精華大学教授。
「一日一書」(二玄社)、「日本語の手ざわり」(新潮選書)「二重言語国家・日本」(NHKブックス)、
「日本書史」(名古屋大学出版局・毎日出版文化)、「書の終焉」(同朋舎出版・サントリー学芸賞)など著書多数。
NHK人間講座講師(03年12月~04年1月)

高齢者.jpg

著者:竹中星郎
ISBN:978-4-86228-002-2 C1011
定価1,600円+税 240ページ
ジャンル[心理]
発売日:2005年8月15日


説明
<もっとも今日的なテーマに迫る>
高齢者はどう生きたらいいのか。
仕事や役割の喪失、衰え、心身の病い、親や配偶者の死。喪失体験を乗りこえ元気に生きがいをもって暮らす人、日常の些事に喜びを見いだす人、何もしないで閉じこもる人。どう生きるかに公式はない。
「生きがい」や「自立」は望ましいが、こだわらずに自分らしくあればいい、と著者はみる。
老人専門病院での豊富な体験にもとづき、公的支援の貧しさを憤りつつ、一人一人の内面を見つめる味のある高齢者論。



目次
はじめに~役割を喪失して、それから……
1.歌右衛門の衰えと女形の大成~喪失と創造
2.喪失体験とは何か~悲哀と否認
3.人生をふり返って点検する~中年・初老期と喪失体験
4.役割の喪失に代わるもの~老年期
5.人生の最終段階~老いの孤独
6.老年期をいかに生きるか~“自分らしく”ということ~



著者プロフィール
竹中星郎(たけなか・ほしろう)
放送大学客員教授。老人専門病院の浴風会病院副院長、大正大学教授を歴任。
「高齢者の孤独と豊かさ」(NHKブックス)「明解痴呆学」(日本看護協会出版会)他著書多数。