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Seitosha Publishing

2022年6月のエントリー 一覧

著者:A・D・(バド)クレイグ
訳者:花本知子
監修:大平英樹
ISBN:978-4-86228-122-7 C1045
776ページ
ジャンル:[生物学・脳科学]
発売日:2022年6月30日9784862281227.jpg

紹介
卓越した脳科学者が、時間の知覚、快ー不快などの神経基盤を解明。
感覚中心の新しい人間像を提唱する、待望の書!

・「内受容感覚」とは?
 内臓から皮膚まで、あらゆる体の感覚が、前脳部につながる経路を通って伝わる機能。
 意思決定と行動を導く人間の「感情」。その鍵は「内受容感覚信号」と、「内受容感覚自覚」にあり。
・デカルトの『我思う、ゆえに我あり』はもはや正しくない!?
 認知・言語能力以前に、感覚こそがリアルな「自己」の理解に繋がることを本書は明らかにする。
「本書は卓越した研究者が、自らの長年の研究成果に基づき、大胆で精緻な思考によって新たな人間像を提唱したものであり、今後長きにわたって読まれる価値があるものだと確信する」(大平英樹「監修者解説」より)


目次
第一章 内受容感覚とは何か
第二章 体内感覚を感情と見なしてみる
第三章 内受容感覚ルートの起源
第四章 内受容感覚と恒常性維持
第五章 島皮質につながる内受容感覚ルート
第六章 体内感覚は島皮質で生起する
第七章 思考、時間、自分自身に関わる感覚
第八章 脳の左右両側の感覚と感情
第九章 感覚をめぐるさらなる二、三の思索
監修者解説(大平英樹)


著者プロフィール
著者:A・D・(バド) クレイグ  Arthur DeWitt "Bud" Craig
1951年ミシガン州生まれ。バロー神経学研究所の神経機能解剖学者。アリゾナ大学医学部細胞分子医学科客員教授。1978年、コーネル大学にて神経生物学の博士号取得。1986年、バロー神経学研究所にて自身の研究室を立ち上げる。

訳者:花本 知子(はなもと・ともこ)
1978年広島県生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程終了。京都外国語大学イタリア語学科准教授。著書『アントニオ・タブッキ 反復の詩学』(春風社)等、訳書にマルチェッロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トノーニ著『意識はいつ生まれるのか』(亜紀書房)ほか

監修:大平 英樹  (オオヒラ ヒデキ)
名古屋大学大学院情報学研究科教授。1990年、東京大学大学院社会学研究科修了。博士(医学)。専門は生理心理学、認知科学、精神神経内分泌免疫学。編著『感情心理学・入門』(有斐閣)ほか


 

「はじめに」より
 人間の感覚は何に由来し、そして何を意味するのだろう。本書はこの疑問に対し、神経科学のここ数年の研究成果をもとに新たな見取り図を提示するものである。この本を読めば、皆さんが自分の感覚により親しめたり、気持ちをコントロールできたりするわけではないが、本書に書かれた知見により、気づきが得られ、それが役に立つこともあるだろう。

著者:堀井智帆
ISBN:978-4-86228-121-0 C00119784862281210.jpg 276ページ
ジャンル:[心理・福祉]
発売日:2022年6月30日


紹介
NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場し大反響!
福岡県警少年サポートセンターで21年間2000人に関わった、非行少年と親たちへの支援の記録。
虐待による愛情飢餓、非行に走った子どもの立ち直りを、長い時間をかけて母親代わりに見届ける。
・兄は祖父に殴り殺され、母は薬物依存に──万引き常習少年との出会いと成長。
・7人の父親を持ち、母にラブホテルにまで付き合わされた孤独な少女。
 無断外泊や大暴れの日々から、自身が母親になるまでの長い交流。
・父親からの性暴力を告白した少女の、「生きる」決意と支援者としての活動。
・両親が逮捕され、社会に拠り所を失った少年をどう救うか。「信用できる大人」とは?
・子どもの非行防止に、親が心がけるべきこと=「親子の愛情形成」のアドバイス。


目次
1 異色の職場に辿りつくまで
2 小学生の無免許バイク登校
3 あの日の出来事の記憶
4 7人の父を持つ少女——連鎖を食い止めろ
5 性虐待を受けていた女の子——這ってでも生きる
6 引きこもり少年の家庭内暴力
7 「重大事件加害者の息子」として
8 ネグレクト家庭でのトラウマ
9 初回面接——親の「愛着」と夫婦の家事分担
10 問題行動に隠されたメッセージ
11 我が子を非行に走らせないために
12 おわりに——ただただ寄り添う


著者プロフィール
堀井智帆(ほりい・ちほ)
1977年、横浜市に生まれる。
西南女学院大学福祉学科卒業。児童養護施設勤務をへて、福岡県警察本部北九州少年サポートセンター勤務。
少年非行の根っこに寄り添い、その背後にある虐待の問題に取りくむ。
2020年10月、NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演、大きな反響をよぶ。
2022年、同センターを退職。現在はフリーの立場で子ども相談、講演活動などを行う。

 

「はじめに」より
 私は、福祉職としては「警察」というとても異色の職場で、長年、少年相談支援に携わってきました。
 職場が異色なら関わる相手も異色で、いわゆる非行や引きこもりなど、何かしらの問題行動を抱えた子どもたちです。異色の職場で異色の子どもたちとの日々は、とてもエキサイティングでスリリングなものでした。
(中略)
 そんな波乱万丈で決して楽とは言えない日々の中で、私がこの仕事を続けることができたのは、たくさんの子どもたちや親たちの心の奥深くに閉ざされたものに触れ、彼らとの間に並々ならぬ絆が生まれたからです。私たちの見ている世界は、なかなか世にでることのない思いや体験の数々です。今回、この本を出版するにあたり私が一番お伝えしたいことは、私が関わってきた子どもたちや親の声です。

著者:浮世博史
ISBN:978-4-86228-120-3 C00219784862281203.jpg定価2200円+税
444ページ
ジャンル:[歴史・日本史]
発売日:2022年5月31日

紹介
・「聖徳太子」や「平清盛」「高杉晋作」の新しい人物像、江戸時代の武士はサラリーマンだったのか、「百姓一揆」の見直しなど、最新研究にもとづいて通説・俗説・定説を塗りかえる。
・幕末・維新の「英雄」たちのフィクションとノンフィクション
・日本の満州開拓とは一体何だったのか
・日本国憲法第9条は進駐軍からの「押しつけ」であったのか、南京事件の真実など、戦後から現代に続く問いを、多くの資料や事実をもとに考える
・「来日外国人たちが見た幕末」「維新対比列伝」「戦前・戦後の大人たちの掌返し」等々、興味深いコラムも多数掲載
・左右を問わずとらわれた新自由主義という呪縛の中で、現在に生きる私たちが進む道とは?
 ベストセラー『日本国紀』(百田尚樹・著)の批判で注目の著者が描き出す日本2000年の通史、幕末から現代まで

目次(下巻)
Ⅵ 近代の扉──対立する人々と国々、江戸から明治へ
Ⅶ 近代国家への歩み──日本人の見た世界とめざしたもの
Ⅷ 帝国主義の時代──人々の喪失と回復
Ⅸ 第二次世界大戦の時代──分断される世界と人々
Ⅹ 現代世界の中の日本──豊かさとそれとひきかえたもの

著者プロフィール
浮世 博史  (うきよ・ひろし)
私立西大和学園中学校・高等学校社会科教諭。
塾教師として20年近く中学・高校受験の指導にあたった後、大阪市の私立四天王寺中学校・高等学校社会科主任をへて現職。
著書 『もう一つ上の日本史―『日本国紀』読書ノート・古代~近世篇、近代~現代篇』(幻戯書房)、『宗教で読み解く日本史』(すばる舎)ほか