著者:孫崎 享
ISBN:978-4-86228-126-5
C0031 定価1,800円+税 244ページ
ジャンル[国際関係]
発売日:2023年8月25日
紹介
これまでの日本外交・安全保障政策は、「米国を喜ばすため」だった。 今こそ日本針路の羅針盤を──
・欧州、イスラム圏では「米国離れ」が加速している。
・「米軍が日本を守る」は幻想だ。 中国、ロシア、北朝鮮とは外交努力をすれば、武力攻撃を受けない。
[日本独自の安全保障政策のために]
・「核の傘はない」と思い知るべきである。
・「敵基地攻撃」論は相手国の圧倒的反撃能力と10倍返しを考慮したら成り立たない。
・台湾有事なら、沖縄や本土の基地、市街地が中国によって攻撃される可能性がある。
・ロシアには、「自分たちが脅かされている」と感じさせなければ、日本を軍事的に攻撃することはない。
・「北朝鮮の国家や指導者を排除する軍事行動に参画しない」と言えば、北朝鮮の軍事的脅威はなくなる。
・中国との台湾、尖閣問題は、過去の合意を守っていけば軍事紛争にはならない。
目次
第一章 安全保障を考える時の視点
第二章 最近の動向
第三章 ウクライナ問題への対応がリベラル勢力崩壊の原因
第四章 世界の新潮流:米国・欧州支配の時代は終わる
第五章 台湾海峡で米中が戦えば米国が負ける
第六章 日本はなぜ国益追及でなく、対米隷属の道を歩む国になったか
第七章 平和を構築する
終章 日本のこれからの安全保障について
著者プロフィール
孫崎 享 (まごさき・うける)
1943年、旧満州生まれ。東京大学法学部を中退後、外務省に入省。
英国、ソ連、イラク、カナダに駐在。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授などを歴任。
現在、東アジア共同体研究所所長。
主な著書『戦後史の正体』(22万部のベストセラー。創元社)、『日本外交 現場からの証言』(山本七平賞受賞。中公新書)、
『日米同盟の正体』(講談社現代新書)、『日米開戦の正体』『朝鮮戦争の正体』(祥伝社)、『アメリカに潰された政治家たち』河出書房新社)、
『平和を創る道の探求』(かもがわ出版)ほか。