著者:サマセット・モーム
編者:金原 瑞人
ISBN:978-4-86228-065-7 C0082
定価 1,200円+税 174ページ
ジャンル[英語読み物]
発売日 2013年6月26日
紹介
・モームの傑作短編2本立て
・「征服されざる者」における生きることの残酷さ、「サナトリウム」のドラマティックな展開と人間味豊かな味わい。
金原瑞人「あとがき」より
『モームの作品の特徴だが、まず、なにより面白い。読み始めると、最後まで読まないと気がすまなくなる。その意味では、まさにイギリス屈指のストーリーテラーといっていい。それから、心理描写がくどくないわりに的確で、人間観察の鋭さがうかがえる。たとえば、「征服されざる者」のハンスの気持の変化などはとてもうまい。また、アネットの両親のハンスに対する態度の変化も巧みに描かれている。それは「サナトリウム」の登場人物の描き方でもまったく同じだ』
・金原瑞人の詳しい語注で辞書なしに読める。
・多読用に最適。
目次
まえがき(金原瑞人)
The Unconqoered
Sanatorium
あとがき(金原瑞人)
著者プロフィール
サマセット・モーム(W. Somerset Maugham)(著)
20世紀を代表するイギリス人作家のひとり(1874-1965)。
フランスのパリに生まれる。幼くして孤児となり、イギリスの叔父のもとに育つ。
16歳でドイツのハイデルベルク大学に遊学、その後、ロンドンの聖トマス付属医学校で学ぶ。第1次世界大戦では、軍医、諜報部員として従軍。
『人間の絆』(上下)『月と六ペンス』『雨』『赤毛』ほか多数の優れた作品をのこした。
金原瑞人(かねはら・みずひと)(編)
法政大学教授、翻訳家。ヤングアダルト小説をはじめ海外文学の紹介、翻訳で著名。
著書『翻訳のさじかげん』(ポプラ社)ほか。訳書『豚の死なない日』(ロバート・ニュートン・ペック、白水社)
『青空のむこう』(アレックス・シアラー、求龍堂)『国のない男』(カート・ヴォネガット、NHK出版)ほか多数。
編著『金原瑞人MY FAVORITES THE BOX』(ブルース・コウヴィル、青灯社)