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Seitosha Publishing

2011年5月のエントリー 一覧

副題:「捉え方」の視点から
英語世界の表現スタイル.jpg著者:吉村公宏
ISBN:978-4-86228-051-0 C1082
定価 1,500円+税 155ページ
ジャンル[英語]
発売日 2011年5月26日


紹介
本書の目的は、英語の語り方・書き方のクセをとりだして、日本語のそれとの違いを示し、実践に応用する道筋を示すことにあります。
語り方・書き方について、私は、言語にはオス言語とメス言語があるのでは、と思っています。
あまりいい喩えではないかも知れませんが、ズバッと単刀直入に進むオス言語、周囲に気を配りながら最後に判断を示すメス言語。
また、客観的な分析を重視するオス言語に対して、メス言語は自分の思いを託すように語ります。
英語がオス言語であるのに対して、日本語はメス言語ではないかという思いを持つに至りました。(著者はしがきより)
英語世界と日本語世界の違いをしっかり理解し、日本語的英語を飛び出し、地球的規模で通用する英語へ。


目次
はしがき
はじめに
1 好まれる表現・嫌われる表現
2 捉え方
(a)認知言語学
(b)日英比較
3 グローバル化した英語
4 本書のねらい

Ⅰ 文化圏が好む書き方
1 カプランの書き方地図
2 アラブ人の英語
3 東洋人の英語
4 鳥飼玖美子氏の提言

Ⅱ 英語的書き方
1 書き方ガイドライン
2 日本語的書き方
3 英語的書き方
4 日英の文章スタイルを比較する
5 英語の言語特徴と書き方ガイドライン
(a)ガイドライン(1)
〈遂行動詞〉
〈冠詞〉
(b)ガイドライン(2)
〈人称・時制・数〉
〈情報配列の違い〉
(c)ガイドライン(3)
〈英語の語順〉
〈コトからモノへ〉
〈主語優勢言語〉
〈一直線の意味〉

Ⅲ 実践例の研究
1 パラグラフ
(a)音楽について
(b)〈わがこと〉〈ひとごと〉
(c)着るものと振る舞い
(d)捉え方と「フレーム」
2 エッセイ
(a)鳩山論文の英語
(b)構成の分析
(c)NY版の英語
(d)主題文と人称
(e)アブストラクトの重要性

Ⅳ 発展的な書き方
1 メタファー英語
(a)a cup of happiness(ワンカップ大関)
(b)英語俳句
2 メタファーを取り込む
(a)捉え方と「好まれる」メタファー
(b)英語が好むメタファー
(c)学生エッセイ

まとめにかえて
付録
参考文献


著者プロフィール
吉村公宏(よしむら・きみひろ)
現在、奈良教育大学教授。 1954 年生まれ。
神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得。博士(文学),Ph.D.(linguistics)。専門は認知言語学,英語学,日英対照研究 。
主な著書 『認知意味論の方法-経験と動機の言語学-』(人文書院) 『認知音韻・形態論』(編著、シリーズ『認知言語学入門』 第2巻、大修館書店) 『はじめての認知言語学』(研究社)。
教育実践上のモットーは「わかりやすく,丁寧に,面白く」。難しいことがどれほど簡単に言えるか,眠っていた好奇心を目覚めさせられるか,を考えて講義に臨んでいます。