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Seitosha Publishing

2007年1月のエントリー 一覧

Not Even Wrong
20180807145202_00001.jpg著者:ポール・コリンズ
訳者:中尾真理
ISBN:978-4-86228-010-7 C0037
定価2,400円+税 368ページ
ジャンル[エッセイ・心理]
発売日:2007年1月19日


説明
<自閉症児を持つ父親の、感動的子育て記>
わが子モーガンは、文字が読める、数も数えられる。二歳児にしては異例の早さだ。しかし、呼びかけても反応しない。
障害児かもしれない、と医者に言われて突然、すべてが違ってみえる。
いったい自閉症とは何か。ロンドンの宮廷に招かれた野生児ピーターの足跡を調べ、高名な専門医を訪ね、自閉症の芸術家や天才科学者の存在を知る。
自閉症を知ることは、人間とは何かを問い、その本質を知ることだった。
わが子の言葉を育む悪戦苦闘の哀歓の日々。ある日子どもは初めて「パパ!」と父親に呼びかける。
これは悲劇ではない、これがぼくの家族なのだ──。自分に言い聞かせる感動の手記。


(本文16章より)
強い集中力を持つ人にとっては、夢中になることが目的なのだ。
他の人も重要だと思うことに集中したアイザック・ニュートンという人物がいたことは、何とも言えずに素晴らしい幸運だった。
冷蔵庫の部品に執着するニュートンもいる。電球に色を塗るニュートンもいる。
列車時刻表のニュートン、紐の切れ端を集めるニュートンもいる。
アイザック・ニュートンは、たまたま、ニュートン物理学のニュートンになった。

彼を認めるなら、他のニュートンも認めなくてはならない。

 

目次
第1部 野生児
第2部 空から落っこちて
第3部 親愛なるクロモフォン
第4部 数を頼む


著者プロフィール
著者:ポール・コリンズ
アメリカの作家。19世紀アメリカ文学を研究。古書蒐集家。
ニューヨーク市民大学などで講師をつとめ、マックスィーニー書店で「コリンズ・ライブラリー」を編集。雑誌などで執筆活動をしている。
著書にアメリカでベストセラーになった『古書の聖地』(晶文社)ほか。

訳者:中尾真理(なかお・まり) 
奈良大学教養部助教授。著書に『イギリス流園芸入門』(晶文社)『英国式庭園──自然は直線を好まない』(講談社メチエ)