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Seitosha Publishing

2010年10月のエントリー 一覧

副題:「図書館の自由」を求めて
知をひらく.jpg著者:西河内靖泰
ISBN:978-4-86228-054-1 C1000
定価2,800円+税 369ページ
ジャンル[教養]
発売日:2011年10月5日


紹介
対論 / 図書館の電子化をめぐって
植村八潮(東京電機大学出版局局長)×西河内靖泰を収録
幅広い情報提供に賭けた図書館員のライフワーク

「著者は、人権・反差別運動と一体のものとして実践してきた「図書館の自由」を、
 真実の情報が希求される被災状況下で改めて問いかける。」
──塩見昇(日本図書館協会理事長)オビ文より

<図書館の危機>
「図書館なんか使わないよっていう人に、図書館ってなんか面白そうだな、なんかいろいろやってるな、いろんな情報を発信してるなと思わせるとこでないといけないと思うんですよ。
・・・リアルな図書館は、そこに来て、居心地よくなかったらだめなんです。本借りたら、もういらんから、とっとと帰れみたいな図書館運営していたら、そんな図書館いらんよっていう話になるに決まってるんですよ(西河内)」(本文より)


目次
序章 原発災害から私が思うこと──「図書館の自由」への私からの問いかけ

Ⅰ 図書館の選書を考える──「図書館の自由」と「選書」の問題からはじまった私の図書館との関わり
 第1章 現場からみた公共図書館の「蔵書構成」と「選書」
 第2章 「集中選書」の現場から

Ⅱ 資料提供の自由をめぐって
 第3章 「有害図書」問題と図書館の自由
 第4章 『フォーカス』『週刊新潮』『文藝春秋』『新潮45』問題をめぐって──図書館での「資料提供」と人権・プライバシー保護とは
 第5章 検証・図書館の自由──「千葉県船橋市西図書館蔵書廃棄事件」問題をめぐって
 第6章 横浜市図書館の『クロワッサン』提供制限問題をめぐって──「差別的表現」と「知る自由」「資料提供の自由」問題を考える
 第7章 検証・図書館の自由:『原爆と差別』事件をめぐって──「差別・問題図書」の「抹殺」で「差別」はなくなるか

Ⅲ 図書館利用者のプライバシー保護
 第8章 「地下鉄サリン事件関連捜査国会図書館利用者データ押収事件」を考える──「図書館の自由」の観点から
 第9章 三重県立図書館の個人情報流出問題──個人情報保護と危機管理

Ⅳ 図書館の自由と危機管理
 第10章 公共図書館への監視カメラ設置の現状と課題
 第11章 不明本とBDS はじめに──「図書館の不明本」に関するマスコミ報道と「盗難防止の切り札?」BDS
 第12章 カウンターからみた「図書館とホームレス」問題

Ⅴ 図書館の話題から
 第13章 図書館の非常勤職員、その現状と課題──荒川区の非常勤職員制度改革の取り組みから
 第14章 図書館の話題から(二〇〇五~二〇〇七)

Ⅵ 対論/図書館の電子化をめぐって 植村八潮・西河内靖泰


著者プロフィール
西河内靖泰(にしごうち・やすひろ)
滋賀県愛荘町立愛知川図書館・愛知川びんてまりの館・秦荘図書館館長
1953年、大阪市生まれ。 立正大学文学部社会学科卒業(医療社会学・福祉学、社会教育学専攻)。1976年、東京都荒川区に入る。国民年金課、日暮里図書館、南千住図書館等を経る。
日本図書館協会評議員、図書館問題研究会図書館の自由委員会委員長、全国難病団体連絡協議会運営委員、関東被爆二世連絡協議会副委員長、事務局長等を歴任。
著書『いま、図書館は:図書館を取り巻く状況と課題から―西河内靖泰講演録』ほか