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Seitosha Publishing

2008年8月のエントリー 一覧

副題:なぜ「家庭内殺人」「無差別殺人」が続発するのか
よい子が人を殺す.jpg著者:尾木直樹
ISBN:978-4-86228-024-4 C1036
定価1,800円+税 246ページ
ジャンル[教育・社会]
発売日:2008年8月27日


紹介
なぜアキハバラ無差別殺傷事件が発生したのか。

先日の秋葉原通り魔事件のような、青少年による無差別殺人や家庭内殺人が続発している。
犯人は、かつての非行少年ではなく、いずれも非行歴のない「よい子」、成績優秀だった若者というのが著しい特徴だ。
これらの原因はなにか。二極化する格差社会、「負け組」にならないよう、孤立したカプセル家族内の内圧が極限化した結果の親殺し、その怒りが社会に向かうと無差別殺人に至る。
これら若者殺人の背景、克服する道を、<格差社会><カプセル家族>や教育観・子ども観等の見直しのなかで考える。


目次
序章 今、「よい子」に何が起きているのか―続発する「家庭内殺人」「無差別殺人」の謎
第1章 続発する「家庭内殺人」―「よい子」が親を殺すとき
第2章 事件にみる「カプセル家族」―バーチャル化・スパルタ化
第3章 殺人はなぜ「家庭内化」するのか―若者の家庭と学校生活の変化
第4章 「無差別殺人」始まる―「家庭内殺人」から「無差別」化へ?
第5章 子ども本位の子ども観めざして―「家庭内殺人」「無差別殺人」脱出の道
終章 それでも家族は子どもの味方、家庭は居場所


著者プロフィール
尾木直樹 (おぎ・なおき)

1947年滋賀県に生まれる。
1971年早稲田大学教育学部卒業後、私立高校、東京都公立中学校教師を経て、現在、教育評論家、臨床教育研究所「虹」所長、法政大学教授、早稲田大学大学院客員教授。
現場の豊富な教師体験を生かし、子どもの立場にたつ教育論の第一人者。
著書『学校は再生できるか』『「学力低下」をどうみるか』『「学級崩壊」をどうみるか」(以上NHKブックス)『思春期の危機をどう見るか』『子どもの危機をどう見るか』(以上岩波新書)他