Loading...

      

Seitosha Publishing

2021年4月のエントリー 一覧

著者:安冨 歩生きるための日本史.jpg
ISBN:978-4-86228-115-9 C0021

定価5000円+税 292ページ
ジャンル:[哲学・歴史]
発売日:2021年3月26日


紹介
日本社会は人間ではなく〈立場〉でできている。
立場を離れ、「私」と「世界」を直接に結び付ける画期的歴史論。
 

・「タテ社会」や「空気」を超える新たなキーワード=「立場主義」。これは江戸時代までの「家主義」に代わり、明治期の徴兵制、満州国と第二次大戦、そしてバブル経済によって育てられた論理である。
・自分と他者の立場さえ守れば共存して生きられる国「日本立場主義人民共和国」に生きる私たち。社会と人間を消耗させ、健全な思考を見失わせるこの価値観はどのように形成され、どんな弊害をもたらしているのか。
・立場主義は原発事故とコロナ禍によって終焉に向かいつつある。今こそ必要なのは、古くからの「無縁」の世界への回帰。
・著者の至った境地 は「〈立場〉を離れ、馬と暮らそう」!
 ひとりひとりが、直接に世界と結びついた「私の世界史」の中を生きるために。

※動画講義つき。内容の解説や執筆の背景、読み方のヒントなどを著者自ら紹介します。(URLは本書内に記載)


目次
序章 私の世界史
第一章 「自分の問題」を理解するための歴史
第二章 「家」から「立場」へ
第三章 「日本立場主義人民共和国」の興亡
第四章 「ポスト立場主義」への展望――無縁の原理
第五章 おわりに──これからどうやって生きていくべきか


 


著者プロフィール
安冨 歩(やすとみ・あゆみ) 

東京大学東洋文化研究所教授。1963年、大阪府生まれ。
著書『「満洲国」の金融』『貨幣の複雑性』(以上、創文社)、『複雑さを生きる』(岩波書店)、『ハラスメントは連鎖する』(共著、光文社新書)、『生きるための経済学』(NHKブックス)、『経済学の船出』(NTT出版)、『原発危機と「東大話法」』(明石書店)、『生きる技法』『合理的な神秘主義』(以上、青灯社)、『生きるための論語』(ちくま新書)、『満洲暴走 隠された構造』(角川新書)ほか

序章より
 この本で論じようとしているのは、この世界観の中心にある「立場」という言葉です。この観点から見た「立場の日本史」だと言ってもいいでしょう。それは、客観的歴史描写というよりは、「私は、なぜ、いま、ここで、こんなふうに、生きているのか」を問うための主観的な歴史学です。そこから私自身の実像を理解し、これからを生きていくためには、何をどうすればいいのか、を知りたいのです。
 私はこれを「私の世界史」という言葉で表現しています。