著者:和田春樹
ISBN:978-4-86228-113-5 C0031
定価1600円+税 182ページ
ジャンル[政治]
発売日:2020年9月10日
紹介
30年にわたり、日韓両政府と国民の関心を独占してきた慰安婦問題。
いまなぜ凍結状態に陥ってしまったのか。
東アジアの平和のために不可欠な「慰安婦問題」解決の出口を探る。
・いまや無意味なものとされてしまった2015年の合意をめぐる反省
・必要なのは、外相会談合意を出発点とする安倍首相の謝罪の明文化。
続く新政権で日韓関係は合意へ進むか?
25年以上にわたり日韓和解に向けて心血を注いできた著者が、韓国挺対協および安倍政権の対応を批判し、現状の分析と解決への道を提言する。
目次
Ⅰ 慰安婦問題の解決は可能か
II 日韓外相会談による合意について考える
III 慰安婦問題解決をめざした運動についての感想
IV 安倍第二次内閣の韓国・北朝鮮政策
V 日韓対立の中の慰安婦問題 2019年~2020年
補論1 慰安婦を定義する──アジア女性基金の経験から
補論2 反日種族主義を批判する
著者プロフィール
和田春樹(わだ・はるき)
東京大学名誉教授。1938年生まれ。東京大学文学部卒業。
著書『金日成と満州抗日戦争』(平凡社)『朝鮮戦争全史』(岩波書店)『朝鮮有事を望むのか』(彩流社)『北朝鮮本をどう読むのか』(共編著、明石書店)
『検証日朝関係60年史』(共著、明石書店)『日露戦争 起源と開戦』(上下、岩波書店)『拉致問題を考えなおす』(共編著、青灯社)『北朝鮮現代史』(岩波書店)
『平和国家の誕生』(岩波書店)『スターリン批判1953~56年』(作品社)『アジア女性基金と慰安婦問題』(明石書店)『米朝戦争をふせぐ』(青灯社)
『安倍首相は拉致問題を解決できない』(青灯社)『韓国併合110年後の真実:条約による併合という欺瞞』(岩波ブックレット)ほか