著者:森 朝男、古橋信孝
ISBN:978-4-86228-049-7 C1081
定価 1,600円+税 198ページ
ジャンル[日本語]
発売日 2011年3月23日
紹介
本書では、未来に残したい日本語90語ほどを拾って、その語の背景にある生活や文化について考えてみた。
本書に拾ったことばには、よく見つめると独特の美しさや力が認められる。それらはきっと、今日のわれわれの
生活感覚や言語感覚を問い直すことにも繋がって行くだろう。
本書は、失われて行くことばを惜しむものではなく、日本語の歴史と生命力に注目するものである。
著者の二人の関心は、ことばと、それを用いる人々の生活や心、文化や美意識との関係にある。(「はじめに」より)
【ゆかり】
何となく懐かしい響きを持ったことばだ。血縁的繋がりのことを言う。似たことばに「縁」があるけれど、それは血縁に限らない。意味の幅が「ゆかり」より広い。
(中略)その人への懐かしさや思慕がこもり、またゆかりに繋がる人を優しく受け入れてやる心がこもる。(本文より)
目次
はじめに
1 こころ
2 ひとのすがた
3 ひとのいとなみ
4 もののさま
5 あいさつのことば
6 さまざまなことば
あとがき
著者プロフィール
森 朝男(もり・あさお)
現在、フェリス女学院大学名誉教授。1940年生まれ、早稲田大学大学院博士課程修了。
著書『万葉集』(加藤中道館)『古代和歌と祝祭』(有精堂出版)『古代文学と時間』(新典社)『古代和歌の成立』(勉誠社)『恋と禁忌の古代文芸史』(若草書房)ほか。
古橋信孝・森朝男共著『万葉集百歌』(青灯社)
古橋 信孝(ふるはし・のぶよし)
現在、武蔵大学特任教授。1943年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。
著書『古代の恋愛生活』(NHKブックス)『吉本ばななと俵万智』(筑摩書房)『万葉集の成立』(講談社学術文庫)『平安京の都市生活と郊外』(吉川弘文館)『物語文学の誕生』(角川叢書)『誤読された万葉集』(新潮新書)『日本文学の流れ』(岩波書店)ほか。古橋信孝・森朝男共著『万葉集百歌』(青灯社)