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Seitosha Publishing

2011年1月のエントリー 一覧

副題:奇跡を生んだ実践の秘密
子どもが自立する学校.jpg編著:尾木直樹
ISBN:978-4-86228-047-3 C1037
定価2,000円+税 367ページ
ジャンル[教育・社会]
発売日:2011年1月21日


紹介
<全国の中学・高校8校の実践レポート>
子どもの自発的活動がはじまる、荒れやいじめが収まる、進学率が急上昇。その秘訣とは?
生徒の自主的な文化活動、行事運営を促し、自主性に任せること。
→ 自信、意欲の増大、進路の明確化。→ 進学率も上昇。

<生徒が主役で、学校が変わる>
●生徒が自分の会いたい著名人と交渉して開催する土曜市民公開講座、自主活動の自信で進学率も上昇―東海中・高校
●手取り足取りではなく放任でもない。探究科で「生きる力」の育成プログラム、進学率も急上昇―堀川高校
●教師が変われば学校が変わる。荒れた学校を一変させ生徒がいきいきと。学力も底辺層からトップクラスへ―神谷中学
●生徒の自主的な学校生活運営、実生活に即した考える力の育成。卒業生は一般より友人と仕事に恵まれる―自由学園 
●問題行動のサインをのがさず、教職員がチームを組んで生徒に寄り添う。学校がみんなの居場所に―都内公立中学
●全校生徒の名前を覚え、声かけし、生徒から厚い信頼をえた校長。弱者配慮の社会的リーダー育成をめざす―三鷹高校
●生徒が社会問題のテーマを選び、現場の人々を取材してレポートを作成。将来像の明確化で進学率も飛躍―海城中・高校
●生徒・教職員・保護者の三者協同でつくる学校、知りたいことが学べる「総合」の授業、  生徒が輝く―大東学園


目次
はじめに──子どもと教師の挑戦 尾木直樹

Ⅰ 生徒も父母も教員も 久田光政
 東海中学・高等学校
 1 三回のイベントに年間二万人来校──自主活動が生徒を育て鍛える
 2 建学の精神は「勤倹誠実」、そして「共生=ともいき」精神の実践を目標に
 3 父母も輝く学校
 4 入口は「全国二〇〇位」、出口は「一〇位」
 5 おわりに──初担任で不登校も経験した私。今、学校は「楽しい」ところに

Ⅱ 学校が“居場所”になるとき 山岡雅博/高橋亨聡/溝上淳子/二通藤乃
 専門性と協働のチームワークの中で/都内公立中学校
 1 居心地のよい場所
 2 がんばることはカッコイイ──組体操・四段タワーの取り組み
 3 しんどさを受け止める──ぼく、いじめられています
 4 支え合う仲間──学校が教師の居場所になるとき

Ⅲ 「探究」が学校を変える 荒瀬克己
 堀川高等学校
 1 あたりまえのこと
 2 言葉を大切にする
 3 二兎を追うことから
 4 すべては君の「知りたい」から始まる
 5 生きる力
 6 探究する体験──「楽しんどい」探究基礎
 7 内発を促す外発の模索
 8 高校生の国際会議
 9 舞台裏を体験する
 10 自立する一八歳の育成をめざして

Ⅳ 豊かな心を育てる学校 中村文隆
子どもと共に学び育ち生きる/東京都北区立神谷中学校
 はじめに
 1 地域の宝を守らなくては
 2 私がやらずに誰がやる
 3 何をどう発信したか
 4 どんなことをしたか
 5 成果
 おわりに

Ⅴ あなたの中の“学校”がかわる 池上東湖
三者の協同でつくる学校/大東学園
 1 生徒たちが元気に発言──三者協議会
 2 知りたいことが学べる「総合」授業
 3 沖縄を通じて平和を考える
 4 交流の中で人権を学ぶ
 5 広がる「生徒が主役」の意識
 6 三者が協力してつくる学校

Ⅵ 生活のすべてを「生きた教材」に 高橋和也
自由学園
 1 生活とつながる学び
 2 自然とつながる学び
 3 仲間とつながる学び
 4 社会とつながる人生のための学び

Ⅶ 社会的リーダーを育てる 土肥信雄
東京都立三鷹高等学校
 1 東京都立三鷹高校へ
 2 生徒にとって存在感のある校長に
 3 自分を鍛える進学先へ
 4 豊かな人間性を育てる
 5 盗難をなくすために
 6 言論の自由を守るために
 7 私の宝「卒業証書」と「色紙」

Ⅷ 現場の人々に取材して社会問題を考える 林 敬
社会科総合学習の実践から/海城中学・高等学校
 1 海城による社会科教育の革新
 2 新たな社会科教育の「舞台裏」
 3 社会科総合学習の光と影

解説 子どもが自立し、学力が伸びる学校の秘密 尾木直樹
 はじめに──学校の“希望”
 1 文化活動が“真の学力”を伸ばす
 2 総合学習、探究学習が耕す進路観
 3 学校は子ども、教職員の「安全・安心」の居場所に
 4 校長のリーダーシップが学校を変える
 5 共同生活を通じて社会の真のリーダーが育つ

終章 尾木直樹


著者プロフィール
尾木直樹(おぎ・なおき)(編著)
現在、教育評論家、臨床教育研究所「虹」所長、法政大学キャリアデザイン学部教授、早稲田大学大学院教育学研究科客員教授。
1947年滋賀県に生まれる。早稲田大学教育学部卒業後、海城高校、東京都立公立中学校教師を経る。
著書『子どもの危機をどう見るか』『思春期の危機をどう見るか』(以上、岩波新書)『教師格差』『子ども格差』(以上、角川oneテーマ21)
『学校を元気にする50のルール』(三省堂)『ウェブ汚染社会』(講談社+α新書)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『「よい子」が人を殺す』(以上、青灯社)ほか