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Seitosha Publishing

2008年6月のエントリー 一覧

米国はいかにして.jpg

著者:萩原伸次郎

ISBN:978-4-86228-023-7 C1033
定価2,000円+税 226ページ
ジャンル[経済]
発売日:2008年6月13日


紹介
今日、国際資本取引の自由化と証券化は、サブプライムローン問題のように国際的金融不安を生みだし、大きな経済危機の可能性を秘めている。
米国の対外経済戦略によって形成された今日のグローバリズムは、何を目指すのか。米国による金融覇権はいかにして形成されたのか。
米国による戦後の、国民経済を軸とするケインズ的経済システムの構築から、今日の多国籍企業による、金融を通じて富を蓄積する米国経済政策の劇的転換までをたどり、その要因と結果の問題点、日本への影響、ラテン・アメリカにおける対抗戦略の試み、国際公共機関のあり方などを考える。


目次
1 現代グローバリズムの歴史的前提(米国はどのように国際経済システムを構築したか
 戦後米国は世界をどのように作ろうとしたか
 米国企業は、いかにして多国籍企業となったのか
2 現代グローバリズムは、どのように形成されたのか(外国為替システムはなぜ変動相場制になったのか
 現代企業はどのように投資を行うのか
 現代多国籍企業の投資論理とは
 現代多国籍企業の組織と行動)
3 現代グローバリズムは何をめざすのか(多国籍企業と自由な投資システム
 米国型金融システムと金融不安定性
 国際金融不安定性の形成メカニズム)
4 現代グローバリズムとどのように向き合うか(日米経済摩擦と日本の構造改革
 米国の主導するグローバリズムへの対抗戦略)


著者プロフィール
萩原伸次郎(はぎわら・しんじろう)
1947年、京都市生まれ。1976年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位修得退学。
1978年横浜国立大学経済学部助教授。1989年横浜国立大学教授。
1990-91年米国マサチューセッツ大学経済学部客員研究員。
2000-02年横浜国立大学経済学部長。現在、横浜国立大学経済学部教授。
著書: 『アメリカ経済政策史』有斐閣、1996年
   『通商産業政策』日本経済評論社、2003年
   『世界経済と企業行動』大月書店、2005年
   『ワシントン発の経済「改革」』新日本出版社、2006年