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Seitosha Publishing

2006年7月のエントリー 一覧

A Natural History of Rape
副題:進化生物学が解き明かす
人はなぜ.jpg著者:ランディ・ソーンヒル、クレイグ・パーマー
訳者:望月弘子
ISBN:978-4-86228-006-0 C1045
定価3,200円+税 410ページ
ジャンル[生物学]
発売日:2006年7月30日


紹介
なぜ人はレイプをするのか?
進化生物学が解き明かすレイプ分析が、この地上からレイプ犯罪を撲滅する。

本来、愛の到達点であるべき「性行為」を、暴力的に、あるいは抵抗できない支配的状況下で強いる「レイプ」は決して許されるべきではない。
このような非道な行為をどうすれば防ぐことができるのか。レイプは男の「業」なのか、永遠になくならないものなのか。
著者たちのレイプに対する進化論的研究がこの問題の根本的解決の道を指し示している。
レイプの原因の間違った捉えかたが、いかにこの犯罪行為を助長し、さまざまな防止活動を妨げてきたか。レイプに対するはじめての科学的研究の成果がここに明らかにされる。
子育ての労が少ない男は、繁殖のために多数の相手に関心を向けることになった。こうした男のセクシャリティの進化が、レイプの根本的要因だと著者はいう。
レイプは動物界に広く存在する。しかし人間の場合、この根本要因を科学的に見極めることで、はじめてレイプ予防の道も開かれるのである。
米国でフェミニストとの間に大論争を巻き起こした問題の書。
長谷川眞理子氏(総合研究大学院大学教授)が本書を推薦(解説文担当)


目次
マーゴ・ウィルソンによる
1. レイプと進化理論
2. 男の進化、女の進化
3. なぜ男はレイプするのか
4. レイプの苦痛
5. なぜ社会科学者たちは進化理論を取り入れそこねたか?
6. レイプに関する社会科学の説明
7. 法律と懲罰
8. 男性のセクシュアリティに社会が与える影響
9. 教育プログラム
10. レイプを阻む障壁
11. 苦痛の軽減


著者プロフィール
ランディ・ソーンヒル(著)
1974年 ミシガン大学動物学Ph.D。
現在、ニューメキシコ大学生物学教授。動物行動学、進化心理学専攻。
シリアゲムシのレイプ行動からヒントを得て、人間のレイプ行動の研究を行った。

クレイグ・パーマー(著)
アリゾナ州立大学Ph.D。
現在、コロラド大学人類学インストラクター。
進化心理学の分野の、主に人間の配偶戦略と性的嗜好を研究している。

望月弘子(訳)
翻訳家。東京大学教育学部卒業、
訳書『女の由来』『進化の傷あと』『人類の起源論争』(いずれもエレイン・モーガン著、どうぶつ社)
『視覚の文法』(ドナルド・D・ホフマン著、共訳、紀伊國屋書店)ほか。